幼なじみのキミ【名前変換】４

Story.190 ページ40

#翔太Side









「おねがい! 山本君しか出来ないの!」

翔太「ふざけんな! 誰がこんなのやるかっての!」









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文化祭が少しずつ近づいてきて

みんなは一生懸命準備に取り掛かっていた。









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翔太「だいたい、和風喫茶ならまだいいけど

何で俺が女装しないといけないんだっての!!」









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瑞希「接客する女子の人数が足りないから

仕方ないじゃん。」









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翼「それに、一番女装が似合うのは翔太でしょ。

男子の中で背が一番小さいし、









翔太がこのクラスに来たとき皆、

口を揃えて言ってたでしょ。









顔が整ってるとか女の子みたいとか。」









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翔太「そこまで覚えてないわ!」









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翼「でも、自覚はあるでしょ。

よく周りにそう言われたりとか。」









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出たよ、翼のムカつくところ。

確信ついてて、ニコニコ笑ってこの悪魔やろう。









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確かに中村と一緒に美術室に行ったときは、

“かわいい”だの“女装させたら似合いそう”だの









言われたけどさ…









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けど女装なんて、俺のキャラじゃねーし。

というか、嫌な物は絶対嫌だし…









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瑞希「はい、翔太が女装してくれるって。」









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黙って考え込んでると、

突然立ち上がってそう言った瑞希。









その声にみんなもわーっと歓声して…









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翔太「って、俺はやる何て一言も言ってねぇぞ!」









瑞希「だって翔太しかいないんだから仕方ねぇじゃん。」









・









翼「それに、Aだって嫌な役でも

快く引き受けたみたいだし









Aはちゃんとやって

翔太がやらない何てねぇ。」









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そう言って俺の方をポンッとする翼。

その満面の笑みが結構腹立つんですけど…









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翼「で、どうするの?」

瑞希「やるの、やらないの?」









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クラス中が俺に目線を向けて、

女子からは嫌なほど伝わってくる期待の目。









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翔太「だｰっ!! やればいいんだろ、やれば!!」









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この文化祭、

俺と彼女にとって波乱の予感……









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