幼なじみのキミ【名前変換】４

Story.186 ページ36

#ASide









「よーし、答案を名簿順で返していくぞー。」









・









あれから一週間。









・









中間テストも無事に終わって、









テストから解放されたクラスは

いつにもまして落ち着きがない。









・









そして、中間テストが終わってすぐにある

毎年恒例の行事｡









学級委員長が司会進行して、みんなはがやがやして。

黒板には「文化祭」の文字。









・









「2-Aの出し物は“眠り姫”に決まりましたが…」









・









喫茶店にお化け屋敷。









色んな出し物があるからすごく楽しみみたいで

クラスの子たちは今からテンション上がっている。









・









「今からその劇についてのプリントを配るので、

後ろに回して下さい。」









・









委員長の指示で

前の人からもらったプリントを後ろに回して…









・









あ「あれ…」

優奈「どうしたの?」









・









だけど、貰ったプリントの数が1枚足りない。









・









あ「あ、ううん。

プリント足りないからコピーしてくる。」









・









優奈「あ、だったら私が行ってくるよ。」









・









あ「でも…」









・









優奈「すぐ戻ってくるから大丈夫。」









・









私の頭にポンッと手をおいて笑って。









・









優奈は前でジーッと怖い目で監督してる先生に

気づかれないように、









静かに教室を出た。









・

Story.187→←Story.185

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す