幼なじみのキミ【名前変換】４

Story.153 ページ3

#翔太Side









あ「ごめんなさい…」









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目の前には下唇をぎゅっと噛み締めて

涙を流す中村。









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何やってんだよ俺は。

コイツは俺の為にココににいてくれてたのに。









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どうして素直に“ありがとう”と言えないで

“迷惑”何て言葉が出てくんだよ。









・









翔太「中村…」

「おーい、翔太いるかｰ?」









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俺の言葉を遮るように聞こえてきた

男の声。









・









声のした方に振り向くと、

さっきまで一緒に練習していた瑞希が









スマホを片手に体育館扉にいた。









・









翔太「お前、どうしてココに…」









・









瑞希「それは俺の台詞だっつーの。

いきなり桜ちゃんから電話がかかってきて、









翔太がまだ帰ってきてないって言うから

まだ練習してるのかと思って来たわけよ。」









・









瑞希はペラペラと喋りながら

体育館に入ってくる。









・









瑞希「ほら、桜ちゃんも心配してるし、

早く帰るぞ…って、Aちゃん?」









・









俺の後ろにいる中村に気づいた瑞希は

不思議そうな顔で俺と中村を交互にみる。









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瑞希「え、どうしてAちゃんが?

つーか、泣いてる?」









・









心配そうに中村の顔をのぞき込む瑞希。









・









あ「瑞希君…」

瑞希「どうしたのAちゃん…って、うわっ!」









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瑞希の顔を見て、一気に顔が崩れた中村は

勢いよく瑞希に抱きついた。









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瑞希「Aちゃん、どうしたの?」









・









瑞希の言葉にも答えない中村は

ただただ瑞希の袖を握るばかり。









・









嫌だよ。

何やってんだよ。









どうして瑞希に抱きつくんだよ。

どうして瑞希に涙を見せるんだよ。









・









翔太「…っ瑞希、俺、着替えてくるから

中村のこと頼んだ。」

瑞希「お、おう…」









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これ以上、2人の姿を見てられなくて

逃げ出した俺は臆病者だ…









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翔太「情けね…」









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