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妙な胸騒ぎを感じて、五条は二日の任務を一日で終わらせて高専に戻った。
(何だ？この静けさは……)
いつもの穏やかな空気感とは違って、今の高専は葬式のような静けさだった。
五条はグラウンドを目指して走った。
そこに複数の気配が感じられたからだ。
(嫌な予感がする……)
そして辿り着いた五条を迎えたのは……
「A…A……っっ」
「悟……すまない……！！」
泣き崩れる硝子と夜蛾。
そして俯く多くの高専関係者。
それだけで、何があったのかを悟った。
「守れなかった……！！」
そう言って、夜蛾は地面を殴った。
この場に居る全員から……否、高専敷地内の全てから、Aの残穢が見える。
きっと、Aが刻之廻手で全ての物・命の時間を損傷前まで戻したのだろう。
しかし、彼女の姿は何処にも無い。
『悟さん』
まだ慣れていなくて、照れを帯びて自分を呼ぶ少女の姿が……
(昨日までこの腕の中に居たのに…やっと気持ちを通わせ合えたのに……)
もう居ない。
失ってしまった最愛の少女。
五条がAの首に付けた呪力の残穢も追えない程に遠くに行ってしまった。
おそらくは過去の時間へ。
あの男の目的は、亡くなった婚約者を蘇生させる事。
その為にはAの命が犠牲になる。
(助けたいのに助けられない……！！)
悔しさで拳を握り締めて、そこから血が流れ落ちる。
しかし、傷の痛みなど全く感じない。
心の痛みの方が遥かに五条を抉った。
(自分にも時間を廻る術があれば良いのに……！！)
そう思った時。
五条の目の前、硝子と夜蛾のすぐ後ろの空間に大きな切れ目が入った。
そこから出て来たのは……
「遅かったようね」
濡れ羽色の髪に銀灰色の瞳の女性。
そして
「チッ、座標がずれたか。おい五条の坊、妹はどうした！？」
長い黒髪に蒼海色の瞳の男性。
刻刃海里と祈。
まだAが生まれる前の、彼女の両親だった。
二人の姿に、五条は一筋の希望が見えた気がした。
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露里唄(プロフ) - レスの仕方もマトモに解っていなくて失礼しました。亀更新且つ機械オンチですが、温かく見守ってやって下さいm(__)m (2021年12月19日 22時) (
レス) id: d03abcb996 (このIDを非表示/違反報告)
露里唄(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメント有難うございます！思わずスクショしました（笑）この作品は五条オチを予定しています。良かったら、五条兄妹や周囲へのツッコミ等のコメントもお願いします。 (2021年12月19日 22時) (レス) id: d03abcb996 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 露里唄さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援しています。 (2021年12月19日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露里唄 | 作成日時：2021年10月13日 19時
