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トロピカルランド ページ26

Aと綾斗はふたりでトロピカルランドに来ていた

貴「来たことがあるような気がする…」

綾斗「!!じゃぁ最初にミステリーコースターに並ぶぞ」

貴「はい」

順番が回ってきてAと綾斗は先頭に乗った

先に乗ったAが、次に乗った綾斗の安全レバーを降そうとしている姿を見て

貴「!!」

『身長ギリギリだったな』

『怖くなったら、お兄ちゃんの手を掴んでいいからな』

Aの頭の中に男性の映像が流れたが、ノイズがかかって顔がはっきり見えない

貴(あなたが私の兄なの?)

綾斗「?…どうしたんだ?」

貴「いえ…なんでも…ありません」

綾斗「楽しかったな!」

貴「そうですね!お兄…」

綾斗「ふっ…無理しなくていいから…思い出した時に…いつものように“お兄ちゃん”って呼んでくれ」

貴「はい…」

綾斗「展望台に行くか」

貴「展望台ですか?」

綾斗「そうだ」

貴「すごい!恐竜が見えます!あれ?どこ行っちゃたんだろう?」

なんか…前にもあったような…

ピット

貴「きゃっ!何するですか!?」

綾斗「悪い悪い。ヤバっ!3分前だ!」

貴「えっ!」

綾斗「急ぐぞ!」

Aの手を握っり、走り出した

綾斗「なんとか間に合った…」

貴「ここは…」

綾斗「秘密だよ。5 4 3 2 1 ゼロッ!!」

その瞬間噴水が飛び出し、二人の周りを囲った

綾斗「A、こういうの好きだろ?」

貴「うんっ!でもお兄ちゃん?この事知ってたの?」

綾斗「…今…“お兄ちゃん”って…」

貴「思い出したよ!お兄ちゃん!」

綾斗「なら乾杯だな」

プシュ
コーラの缶のフタを同じタイミングで開けたけど、勢いよく泡が吹き出して顔にかかった

綾斗「あっちゃ〜、さっき走ったせいだな」

貴「うん……びしょ濡れだね」

貴・綾斗「「(^∇^)アハハハハ!」」

噴水の中で二人の笑い声が響いた

貴「あの時と同じだね」

綾斗「そうだな!」

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作者名:獣神化 | 作成日時:2020年2月7日 18時

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