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たまたま土日ではない休みが入り、少し期待しながら図書館へ向かう
もしかしたらコネシマさんがいるかもしれない
図書館へ行く足どりは軽く、その場でステップさえも踏める気がする
ゆっくりと顔を覗かせ、いつも彼がいる席に視線を運ばせる
あっいた、コネシマさん……
｢っえ、｣
私の目に映ったのは女の人と話している彼だった。
楽しそうなのが遠くからでも伝わってくるぐらい、話に花を咲かせているようだった。
そりゃそうだ、あんな良い人が私だけに話しかけている訳ないじゃないか。
分かっていたけれど、いきなり現実を突き付けられて前が見えない
そうか、私泣いているんだ
ぼろぼろと溢れ出す涙のせいで、他人からの視線が痛い
立ち去ろう、もう二度とここには行かない
彼は私だけの人では無いのだから。
あれから私は味気ない休日を過ごしている
あるべきものがまるでここに無いかのような虚無感に襲われ、体調が優れない
ぼーっと自室を見ていると、机の上に以前行かないと決めた図書館の本が置いてあった
借りたまま返すのを忘れていたらしい
私は自分で言うのもなんだが善人だ、その本を抱えて図書館へ向かう
久しく歩いていない道を歩くのはなかなかに新鮮だった
図書館の受付へと歩みを進め、図書カードをきる
そして元あった場所へと本を返す、この一連の作業は嫌いじゃない
本棚へ本を入れていた時、すっと私に影がさす
びっくりして後ろを振り向くと、少し顔色の悪い彼の姿があった
しまった、見つかってしまった…でもそんな感情よりも先に彼の体調が心配だった
私は意識せずに彼の顔に手が伸びる、具合が悪いのだろうか
その手は彼の頬にはいかず、彼の口元へと引っ張られ
そっと手の平に口付けをされた
ぼわっと漫画のような勢いで体温はあがる
｢A…好き、俺から離れんといてや……｣
ぐりぐりと私の体に頭を擦り寄せる彼、まるで子犬だ
私は息を整え、微笑む
｢私も好きですよ、コネシマさん｣
ぎゅっと抱きしめてくれた彼からは甘い甘い匂いがした
貴方の本心とは。
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うぉっしゅ蜜柑(プロフ) - ウケさん» コメントありがとうございます(´ｰ｀)褒めて頂き、嬉しい限りです！更新頑張らせて頂きます！ (2017年7月3日 21時) (
レス) id: eaa142400f (このIDを非表示/違反報告)
ウケ - いつも更新楽しみにしてます！どの話も素敵で･･･更新頑張って下さい！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 8c0ab5ece7 (このIDを非表示/違反報告)
うぉっしゅ蜜柑(プロフ) - たかちんさん» コメントありがとうございます(´ｰ｀)応援して下さっているなんて感謝感激です！今後とも精進するので、よろしくお願いします！ (2017年6月12日 17時) (レス) id: eaa142400f (このIDを非表示/違反報告)
たかちん(プロフ) - いつも応援してます！更新楽しみに待ってました(^o^)トントンの小説わくわくしながら待ってます！！ (2017年6月12日 16時) (レス) id: d1b7bc89b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うぉっしゅ蜜柑 | 作成日時：2017年5月20日 2時
