検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:255,627 hit

ページ18

携帯が鳴る、誰からか分からないけどとりあえず出てしまおう

軽く電話ボタンをタップし耳元に携帯を当てる

「もしもーし、僕だけどシャオちゃんおる?」

心地の良い声の持ち主の鬱先生だった

どうやら今日はメンバーとゲームをする予定だったらしい

けれどもシャオロンとだけ連絡がとれず、唯一私の事を知っていた鬱先生が、もしかしたら…といった感じで電話をかけてきたらしい

「うん、いるよ。今も飲んでるからべろんべろんに酔ってるけどね、」

ははは…と情けない笑い声とともに現状を話すと、嘘やろ…と返事が返ってきた

何だか申し訳ない、とりあえず謝罪しなければと思い声を出そうとしたら

上から携帯を取られてしまった

恐る恐る見上げると、そこには酔いが覚めて不機嫌になったシャオロンがいた

携帯に耳を当て、ドスのきいた低い声で

「もしもし、俺だけど、大先生?」

「あっシャオちゃん?あのさ…」

「Aは俺のだから取らんといて、じゃあ切るわ」

えぇっ!?ちょっ、という声を最後にシャオロンは電話をぶちぎった

そこからしばらく私達の間は静かになり、ゆっくりと私が口を開けた

「シャオロン?…大丈夫っ…!?」

肩を掴まれて、そのまま彼の口によって軽く口を塞がれる

…?ぇ、は!?

声にならない悲鳴をあげようとする、今彼は何をしたのだ…?

シャオロンの腕が伸びてきて

「Aは大先生とこいかんよな?俺の、俺だけのAでいてくれるよな?」

ぎゅっと抱き締められ、普段と違う雰囲気を纏ったシャオロンに圧倒される

長年一緒にいたけれど、こんな彼は初めてだ…。


「へ…?私、始めからシャオロンしかみてない、よ?」

その言葉にほっとした顔をして、シャオロンはばたりと寝てしまった


これは、お酒の力なのだろうか



今宵、彼に酔う

貴方への選択肢 gr tn→←酔い覚めぬまま sy



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (149 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
383人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うぉっしゅ蜜柑(プロフ) - ウケさん» コメントありがとうございます(´ー`)褒めて頂き、嬉しい限りです!更新頑張らせて頂きます! (2017年7月3日 21時) (レス) id: eaa142400f (このIDを非表示/違反報告)
ウケ - いつも更新楽しみにしてます!どの話も素敵で・・・更新頑張って下さい! (2017年7月3日 18時) (レス) id: 8c0ab5ece7 (このIDを非表示/違反報告)
うぉっしゅ蜜柑(プロフ) - たかちんさん» コメントありがとうございます(´ー`)応援して下さっているなんて感謝感激です!今後とも精進するので、よろしくお願いします! (2017年6月12日 17時) (レス) id: eaa142400f (このIDを非表示/違反報告)
たかちん(プロフ) - いつも応援してます!更新楽しみに待ってました(^o^)トントンの小説わくわくしながら待ってます!! (2017年6月12日 16時) (レス) id: d1b7bc89b9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うぉっしゅ蜜柑 | 作成日時:2017年5月20日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。