オレンジ色した温もりを胸に (ページ8)

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大晴side
あれからほぼ1年。クリスマス。

俺と誠也くんの関係は変わらず。

今日はデート。前リチャさんと言ったらしいクリスマスツリーに行こうって言われた。

最初はなんで？って思った。わざわざ自分から行かへんやろ？普通。

でも、なんでか分からんけど行かなあかん気がしたらしい。

でもせっかくのクリスマス、サプライズも用意してます！みんな、内緒やで？

夜はまだまだやから、まずはショッピング。

お互い服を選び合いっこしたり、ご飯分け合ったり、クレープ一緒に食べてみたり。

恋人っぽいこといっぱいした。みんなには“本物の恋人”に見えてるんかな？見えてたらいいな

暗くなってきた頃。外に出て、2人でイルミネーションを見ながら歩く。

ほんまは手を繋ぎたいとこやけど、怖くてできひん。

それ以上のことはいっぱいしてんのに。

クリスマスツリーについた。

俺は緊張してる。サプライズ成功するかな？

「誠也くん、俺と付き合ってください！」

本物の恋人になりたかった。ちゃんと“愛”のある恋人に。

誠「ッはい！」

「ほんまに？よっしゃー！」

嬉しくて、思わず誠也くんに抱きつく。やっと、誠也くんが“本物の恋人”になった。

最高のクリスマスプレゼントや！

「誠也くん、これ。俺からのクリスマスプレゼントです。」

誠「ネックレス？あっ！これ、大晴とお揃いやん！」

「そう！前褒めてくれたやん。可愛いって」

誠「ふふ、嬉しい」

心の中が幸せで満たされる。今まで会ったどんなことより嬉しかった。

これからもリチャさんのことを忘れてしまうくらい幸せにしよう。そう誓った。

最悪な思い出から、最高の思い出に

思い出を塗り替えて＿＿。