思い出を塗り替えて ページ5
『聖なる夜の奇跡』の世界線？です
浮気相手は大晴くんです。最初は同じですが別れた後から物語が全く変わりますので
『聖なる夜の奇跡』とは全く違う結末になります！
ぜひ、お楽しみください🫠
末澤side
ライトアップで街が照らされて、ワクワクするようなクリスマスソングが流れて
恋人たちが肩を寄せ合い、街中が甘い雰囲気で満たされるクリスマスの夜。
ライトアップされた綺麗な、大きなクリスマスツリーの前で俺は...別れを告げられた。
突然やった。なんの前触れもなかった。
......嘘。全部俺が悪かった。俺が大晴と浮気したから。
リチャにはバレへんようにしてたんやけど、薄々分かってた。
リチャが浮気に気づいてるってことと、もう別れるんやろうなって。
それでも俺は気付かぬふりをして、いつも通りを装ってた。
そんな俺が振られるのは当たり前で。
「俺たち別れよう」
って言われたら普通は泣いたり、いや！っていうんかも知らんけど俺は
「…分かった」
って言ってた。
そんな俺が向かった先は...大晴が働いとるバー
俺ってクズやなって改めて思うわ笑
そりゃ振られて当たり前と思ってたけど、バーに入った途端、堰を切ったように涙が溢れてくる。
大「えっ、誠也くん！？どうしたんすか！？」
驚きながらも背中に手を回してくれる。そんな優しさに甘えて、泣き続けた。
こんな俺が泣く資格はないけど、今だけは、あいつが恋しいと思うことを許してや...。
やっと俺が落ち着いた頃、大晴が聞いてくる。
大「何があったんすか。今日デートって言ってたのに、急に。」
リチャとの関係も俺の予定だって知ってる。その上で浮気してるこいつもまあまあクズちゃう？笑
ま、そんな大晴の優しさに甘えてる俺のほうがよっぽどやけど
大晴にさっきあったことを全部話した
話終わった後、大晴の顔が嬉々として見えたのは俺のせいなんかな
大「そうなんや。...その、リチャさん？と別れた今、誠也くんはどうしたいんですか？」
「どう、って？」
大「いや、別れたのは俺のせいじゃないっすか。そんな俺とはもう別れますか？」
「…」
すぐに答えを出されへん自分がおった。
別れるのが当たり前なんやろうけど別れたくないと思ってる自分がおった。
リチャとはすんなり別れたのに...
大「俺は正直、別れたくないです。でも誠也くんが本気じゃないってことはわかってるんで
1ヶ月だけ付き合ってください。絶対落とすんで！」
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作者名：sueami824 | 作成日時：2024年1月8日 23時
