ブソクと電波少女2 ページ16
ブソクと電波少女2
「ってことがあったんだよ」
「……ヒョン、僕知ってますよ、そいつ」
ヒョンの話から思い浮かぶやつは1人、あいつしかいない。
僕は数日前のことを思い出していた。
ーー
ある日の朝のホームルーム。
僕は眠い目を擦りながら担任の長い話が終わるのを待っていた。
「ーーそれじゃ、突然だけど転校生を紹介するぞ」
「！？」
その一言で教室がざわつき始めた。
僕を含めたクラスメイト全員が突然の担任の言葉に動揺してるようだった。
僕、転校生なんて初めて聞きましたよ先生！？僕学級委員長なのに！？
「それじゃ紹介するぞ、入ってこいーー」
先生が扉の方を見ると、全員の視線が一斉にそこに集まる。もちろん僕も例外じゃなかった。
「…………………………」
「……」
「…………？」
「？？」
反応無し。扉の向こうにも人がいるような気配がない。
クラスメイトの頭に疑問符が浮かぶ。
「あれ……？お、お前らちょっと待ってろ」
先生が焦ったように廊下に出た途端、クラスは騒がしくなる。
ーー
数分して、教室の後ろの扉が勢いよく開いた。
先生が戻ったか、と思って振り向くと、そこには見知らぬ女子生徒の姿があった。
凛とした顔立ちに、ハッキリした目元。
小さい鼻と唇。
白い肌に赤い唇が、なにか人間じゃないものを見ているような、不思議な気持ちにさせた。
「人類のみんな、よく聞いて」
その子はぺたぺた足を鳴らしながら、ゆっくりとした足取りで机の間を通り抜けていき、教卓にバン！と手をついた。
「私は、私の名前はA。ここから遠くの遠くの、太陽系6型からきた。生まれはライロウ星56列目の恒星。今はここの近くに人間の宿舎を借りて住んでる。よろしく」
彼女はそれだけ言うと、またぺたぺた鳴らしながら、教室を出て行った。
取り残された僕たちは、先生が荒い息で教室に帰ってくるまで唖然としていた。
ーー
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ヤマシロ(プロフ) - rateさん» ご報告ありがとうございます！申し訳ないです(; ; ) (2016年7月26日 22時) (
レス) id: 78bb4ab01d (このIDを非表示/違反報告)
rate - オリフラがたってますよ (2016年7月25日 23時) (レス) id: 5a2aa250eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤマシロ | 作成日時：2016年7月25日 6時
