家庭部系男子2 ページ14
ーー
「…………それに、合宿の厨房はひろぉ〜いぞ」
「！！」
広い……厨房……台所が広い……！？
「しかもお前……一度でっかい鍋で大量に料理作ってみたいって言ってたろ……その夢、俺が叶えてやるよ」
「す、スンチョル……？」
スンチョルの言葉に揺れ動いていると、スンチョルのラクダみたいな顔がグッと近づいた。
えっ……なにこれ？
おれより数センチ背の高いスンチョルに天井の蛍光灯が隠されて、視界が暗くなる。スンチョルの顔がもっと近づいて……
「はい終了〜〜」
「ぐえっ！」
握られていた手が何者かに離されて視界が明るくなったと思ったら、おれの鼻にいい匂いがかすめる。
ふわっと香ったこの匂いは……
「ジョンハニ！」
「そうだよ〜A大丈夫か？スンチョルに酷いことされなかった？」
「酷いとこって……何にもされてないけど、どうしてここに」
なんかされそうだったけどな……
おれからスンチョルをエルボーして遠ざけたジョンハニは、スッとおれに向き直る。
「Aがスンチョルに襲われてたから助けなきゃと思って」
「襲ってねえよ！！とにかくA！来てくれんのか？無理なのか？」
ジョンハニのエルボーが喉に突き刺さったらしい赤い顔のスンチョルが喉を撫でながらおれに聞く。
「スンチョルも俺もあいつらも、Aの料理が食べたいんだよ」
「なっ？材料費もこっち持ちだし！絶対損しない夏にしてやるって！」
右手をジョンハニ、左手をスンチョルにギュッと握られ、二人はおれの好きな笑顔で言う。
二人にそんな顔されたら……断れないだろ。
「………はぁ、わかった。負けたよ、行く」
「「よっしゃー！」」
一緒に飛び跳ねるスンチョルとジョンハニ、こいつら元からグルだったな……
ーー
「ヤ〜！スンチョラ〜！俺が来なかったらAにキスしてただろ！」
「しょうがないだろ〜いけると思ったんだもん！」
「お前がだもん使っても可愛くねえから！」
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ヤマシロ(プロフ) - rateさん» ご報告ありがとうございます！申し訳ないです(; ; ) (2016年7月26日 22時) (
レス) id: 78bb4ab01d (このIDを非表示/違反報告)
rate - オリフラがたってますよ (2016年7月25日 23時) (レス) id: 5a2aa250eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤマシロ | 作成日時：2016年7月25日 6時
