家庭部系男子と胃袋掴まれたやつら ページ13
家庭部系男子と胃袋掴まれたやつら
A
家庭部部長。男子。料理が好き。お菓子作りも好き。裁縫も得意。運動はニガテ。
ーー
「A！頼む！！一生のお願いだ！！」
スンチョルはその豊かなまつ毛を震わせながら、おれを真っ直ぐ見る。
でもな、ごめんな。
「悪い、その日は料理コンテストの結果発表があるんだ」
「そこをなんとか〜！結果発表なんかスマホで見ればいいだろ〜！？」
「スンチョルそれはダメ。もし入選しなかったら何が原因なのか練り直さなきゃ」
「も〜！Aは俺らがどうなってもいいのか！？」
「そういうわけじゃないけど……」
スンチョルが何をそんなに懇願しているのかというと、今度、彼率いるダンス部のみんなで合宿をするらしいんだが、食のアテが無いらしい。その合宿所は完全自炊なんだそうだ。
雇うにも金が無い、メンバーにも作れるやつはいるっちゃあいるが練習の後でヘトヘトな中作らせる訳にもいかない。
そこで、スンチョルの家庭部の唯一のツテ、家庭部部長のおれに材料費のみでメシを作らせようという魂胆だ。
……おれだって暇じゃ無いんだぞ
「自分たちで作ればいいだろ？バーベキューとか焼くだけだ、カレーより難易度は低い」
「A、ダンス部の食欲舐めるなよ！バーベキューなんかしたら少ない部費がぶっ飛ぶ！」
「そ、そんなにすごいのか？」
スンチョルは痛いぐらいおれの両手をガッシリ握って、グッと顔を近づける。
「しかも、毎日バーベキューは流石に飽きるだろ？」
「まあ、確かにそうだけど……」
「そうだろ？なっ？なっ？」
そんなに必死なら、ちょっとだけ考えてやらなくも……と思ったとき、スンチョルは大きな爆弾を落とした。
ーー
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ヤマシロ(プロフ) - rateさん» ご報告ありがとうございます！申し訳ないです(; ; ) (2016年7月26日 22時) (
レス) id: 78bb4ab01d (このIDを非表示/違反報告)
rate - オリフラがたってますよ (2016年7月25日 23時) (レス) id: 5a2aa250eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤマシロ | 作成日時：2016年7月25日 6時
