2．あいつという存在 ページ2
「俺は風丸一郎太、よろしくな」
しっとりした声にクラスの女子はみんなメロメロ
確かにカッコイイけどね。
「不動明王、近寄るんじゃねぇぞくずどもが」
綺麗な瞳にあのオーラ
きっと本当は孤独なんじゃないかな…
気が合いそう…
「俺は南雲晴矢、よろしく」
悪そうにしてるけど、ただのかっこつけじゃないかな?
最後は、あいつだった…
成長してて、カッコイイ男の子になった…
「俺は立向居勇気です＾−＾、よろしくお願いします＾−＾」
「俺たちの仲間はいろんな学校に振り分けられて、結局ここには俺、風丸、不動、南雲、そして立向居がくるって決まったんだ。よろしくな!!」
5人は指定された席に着くはずだった…
だけど、あいつは私のところに来た…
「A、また会える日がくるって約束したよな＾−＾俺その約束果たせて嬉しいよ。」
私は5年前を思い出した
8歳だった私達は、よくつるんでた
でもそれは好意からのものではなかった
泣き虫だった勇気はよく1人でサッカーをしてた
私はサッカーが好きだったから、勇気と一緒にいた。
でもある日、勇気に告白された
「ずっと、ずっと好きでした。」って
薄情だった私は容赦なく彼に
「泣き虫でよわっちぃ人は嫌い。」
そういやみをはき捨てた。
彼を鳴かせる覚悟で。
だけど不思議に彼はなかなかった
逆に笑って、
「じゃぁ男らしくかっこよくなって、Aに合うような人になって、Aが笑顔を見せてくれるのを待つよ。俺はいつまでもAが好きだからね」
帰った
でもそれは5年前、今でもその好意が続くわけがない
つまり、これは復讐、ってこと……
すると、不動も私たちのところにきた
「立向居、知り合い？」
「はい、幼馴染です＾−＾」
「・・・そっか・・・・・」
そのあと、何か聞こえない声で話してた・・・
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：Kay
