アイス×blue ページ44
・
茹だるような暑さ、エアコンをつけたばかりの室内はまだまだ暑い。
A｢あー、暑い。｣
エアコンをつけているというのに扇風機までつけた彼女が俺のゲーム画面を覗き込みながら呟く。
A｢兄者アイス食べる？｣
兄者｢キリがよくなったら食う｣
冷凍庫から取ってきたアイスキャンディーを舐めながらまた俺の隣に座った。
チラッと画面から視線を外して彼女を見るとアイスキャンディーを口に含んでペロペロと出し入れしている。
それが情事のことを無意識に思い出させて…
兄者｢えろいな…｣
A｢ん、兄者ほんとに巨乳好きだね〜｣
Aはゲームの中の女性キャラクターを見ながら言った。
そうじゃないんだけどな…
兄者｢いや、お前の食べ方が。｣
A｢は？｣
数秒停止したAは思い当たったのか俺の肩辺りを小突いた。
兄者｢痛っ｣
A｢馬鹿、変態。｣
兄者｢分かったAも相当だけどな｣
俺をキッと睨みつけた彼女が食べ終えた棒を持って立ち上がる。
A｢そんなこと言うやつには二度としてあげないしアイスあげないから。｣
兄者｢ごめんって｣
機嫌悪くなりながらもゴミを捨てに行ったついでか俺の分のアイスを取ってきてくれた彼女はなんなのか。
兄者｢ん、ありがと｣
包みを開けて咥えるとAが見つめてきた。
兄者｢なんだよ｣
A｢…｣
無言でAが顔を近づけてきて俺のアイスをひと口齧った。
兄者｢ちょっ、｣
A｢つめた…｣
知覚過敏なのになんで齧った？
A｢仕返し｣
Aがニヤッとして去っていく。
それがなんとも色っぽくて、自分の体温が上昇していくのを感じながら冷たいアイスを齧った。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠璃ビスコ(プロフ) - ガウナさん» ガウナ様。嬉しい感想をありがとうございます。亀更新ですがこれからも読んで楽しんでいただけると嬉しいです。 (2021年6月11日 9時) (
レス) id: 4171d013a0 (このIDを非表示/違反報告)
ガウナ - いつも楽しみにしています。また続きをお願いします。 (2021年6月9日 23時) (レス) id: 289421d07d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠璃ビスコ | 作成日時：2021年4月8日 18時
