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でないかもしれないな、なんて思いながらも声を聞きたくて彼女に電話する。
数回コールを鳴らすも応答なしで僕にかけ直すか聞いてくるスマホ。
やっぱりでないかあ、とため息をついた瞬間、手の中で震え始めたスマホをバッと見ればそこにはAちゃんの名前が表示されていた。
おついち｢も、もしもし？｣
A｢あ、おついちさん。すみません、気づいた時に丁度切れちゃって、、｣
すぐにかけ直してくれたのか。
おついち｢Aちゃんさ、今から会えない？｣
A｢今から、ですか？｣
少し驚いたようなAちゃんの声。それもそのはず日はとっぷりと暮れて時刻は午後9時。
A｢嬉しいですけど、、｣
おついち｢けど？｣
A｢明日も仕事なので、、｣
おついち｢僕は少しだけでもAちゃんに会いたい｣
A｢会っちゃったら別れる時寂しくなる、、｣
小さな声で呟いた彼女は本当にどこまで可愛いんだろうか。
おついち｢Aちゃん、あのね今もう君の最寄り駅にいるの｣
A｢え！｣
もう自分でも訳分からない。仕事終わって即、それもこんな時間に彼女の最寄り駅まで行っちゃうんだから。
おついち｢ダメ？｣
A｢っ、早く来て…｣
いつも敬語なのにタメになるこの感じ。彼女の余裕が無い時。
おついち｢すぐ、行くから｣
通話を切って彼女の家までダッシュした。
インターホンを鳴らすとすぐにドアが開いて、目の前に立っていた彼女を強く抱きしめる。
おついち｢久しぶり｣
彼女の首元に顔を埋めながら言う。
お風呂入った後らしく、柔らかい石鹸の匂いがした。
A｢おついちさん会いたかった…｣
ああ、そんな可愛いこと言われちゃ俺無理かもしれない。
おついち｢ずっとこうしてたい…｣
A｢あの、おついちさんよかったら泊まっていきます？｣
突然の彼女のお誘いにガバッと顔を上げる。
おついち｢ほんとに？いいの？｣
A｢はい、仕事あるのであまり遅くまで起きてはいられないけど｣
それはベッドの上で可愛がってもいいってこと？
なんとか口には出さずに言葉を飲み込む。
おついち｢じゃあ泊まらせてもらおうかな｣
顔を輝かせてどうぞ！とスリッパを用意する彼女が愛しくてもう一度ハグをする。
A｢おついちさん？｣
おついち｢ベッド行こ？｣
耳まで真っ赤になった彼女が頷いたのを見て俺は寝室へと彼女の手を引いた。
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瑠璃ビスコ(プロフ) - ガウナさん» ガウナ様。嬉しい感想をありがとうございます。亀更新ですがこれからも読んで楽しんでいただけると嬉しいです。 (2021年6月11日 9時) (
レス) id: 4171d013a0 (このIDを非表示/違反報告)
ガウナ - いつも楽しみにしています。また続きをお願いします。 (2021年6月9日 23時) (レス) id: 289421d07d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃ビスコ | 作成日時：2021年4月8日 18時
