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美容室の受付に戻ると車で待っていると言っていたはずの彼の姿があった。
A｢おついちさん！｣
おついちさんが私の声に振り向く。
彼女さんどうですか？という美容師さんに
おついち｢すごく綺麗です。可愛い。｣
なんて堂々と言うから顔に熱が集中した。
美容室をでて車まで歩く。
おついち｢Aちゃん、車乗る時足からじゃなくて先にシートに腰下ろしなね。着崩れないように。｣
お母さんかと錯覚するようなことを言って彼は運転席へ乗りこんだ。
ていうかなんでそんなこと知ってるんだろ。
おついち｢Aちゃんの和装姿初めて見た可愛い｣
A｢あれ、成人式の写真見せなかったっけ？｣
おついち｢見たけど生で見るのは初めてってこと｣
A｢おついちさんは成人式革のスーツでしょ？｣
おついち｢ふふ、もう何年前の話よ｣
彼がハンドルを握りながら呟く。
おついち｢Aちゃんの白無垢もいいなぁ｣
A｢ちょっと待って？｣
それって、え？と軽くパニックになる私。
おついち｢んー、そしたら僕は羽織袴だね。｣
A｢おついちさん！｣
おついち｢僕は本気だけど。｣
赤信号で止まり、彼が真剣な顔で私を見つめる。
おついち｢Aちゃんこんな車の中じゃなくて今度ちゃんと言うから少し待ってて。｣
ニコッと笑い私の手を取り
愛してる
そう言って運転に戻る彼は本当に狡い人。
A｢私も愛してる。｣
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瑠璃ビスコ(プロフ) - ガウナさん» ガウナ様。嬉しい感想をありがとうございます。亀更新ですがこれからも読んで楽しんでいただけると嬉しいです。 (2021年6月11日 9時) (
レス) id: 4171d013a0 (このIDを非表示/違反報告)
ガウナ - いつも楽しみにしています。また続きをお願いします。 (2021年6月9日 23時) (レス) id: 289421d07d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃ビスコ | 作成日時：2021年4月8日 18時
