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#106 紫耀side ページ6
立たせたものの、
「で、でも...絶対に私のことなんてもう...」
渚沙は、
あーだ、こーだ、と言って
モタモタする。
(こんなんじゃ、どっちがお姉ちゃんで弟だよ。)
そう 心の中で苦笑いする。
紫耀「会えば分かるから。もしダメでも、俺がここで待っててやるから。行って来い。」
「う、うん。」
玄関に行くまでに、何度も俺の方を心配そうに振り返る渚沙。
そんな彼女に、俺は”早く行けよ”とシッシっと手で追いやった。
やっとドアまで行ったかと思うと、
「紫耀っ..」
(今度はなんですか？)
紫耀「っなんだよ。」
「ご飯、ちゃんと食べてよ？何にも食べてないんでしょ。」
(はぁ....そんなことどうでもいいのに..)
紫耀「分かったから。」
「じゃあ...行ってきます。」
自信なさげに部屋を出て行く渚沙の後ろ姿。
俺は”戻って来るなよ”と心の中で呟き、彼女の後ろ姿を見届けた。
.
.
広い部屋にまた一人。
俺はいつものようにソファに座り、適当にTV をつけるも...
正直やっぱり、辛い。
アイツの元へ渚沙を行かせたのは自分だけど。
ずっと渚沙のことを想ってたから..
(はぁ.....。)
このままここにいたら、
絶対にまだ渚沙のことを.......
だから今日で、この部屋を出ようと決めた。
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秋風 - uhaaさん» コメント、ありがとうございます。最高だなんて言っていただけて凄くうれしいです！！作者としても感情移入してもらえる作品が目標でしたので、励みになります！これからも楽しんで読んでください。応援よろしくお願いします！！ (2019年10月30日 22時) (
レス) id: b4e59471fe (このIDを非表示/違反報告)
uhaa(プロフ) - めちゃくちゃ胸が締め付けられました！！最高です！！ (2019年10月30日 7時) (レス) id: 67f0042777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋風 | 作成日時：2019年10月3日 5時
