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#131 紫耀side ページ31
母「....紫耀。」
紫耀「っなんだよ。」
母「帰ったなら挨拶くらい....しなさいよ。」
紫耀「...ただい」
＿＿＿＿＿ パチーン！！！！
(った....)
紫耀「ってーな！！！何すんだよっ！！！！」
母さんは俺の頬を思いっきり叩いた。
「...あの子と一緒だったんでしょ？？！！」
紫耀「はぁ？あの子って誰だよ。」
「言わなくたって分かるでしょ！！！」
紫耀「ちゃんと名前で呼べよ。」
母さんは呆れた顔をする。
「あの子と一緒に、何してたの？ねぇ？」
紫耀「何だよ、何してたって。」
叩かれた頬はジンジンと熱を帯びてくる。
「今回の家出だって、あの子が紫耀のこと誘惑したんでしょ？ねぇ、そうなんでしょ？？」
(やっぱり何にも変わってねぇーな。)
紫耀「誘惑したのは、俺だから。」
「えっ....どういう意味っ...」
紫耀「どういう意味って、まんまの意味だよ。」
「嘘、嘘....紫耀がそんなことっ...」
紫耀「てかさ、自分はどうなんだよ？親父放っておいて、あの人誘惑したじゃん。
俺、母さんの子だから。きっと似てんだろうな。(鼻で笑う)」
「あんたって子は！！！いい加減にっ(？！)」
俺は母さんの手首をグっと掴む。
紫耀「いい加減にすんのは、どっちだよ！！！！」
「ちょっ、紫耀。離しなさいっ。」
俺は握る手にもっと力を入れる。
紫耀「今度、一言でも渚沙の悪口言ったら許さねーからな！！
それと、渚沙が助けてくれなかったら、俺は.....俺は....」
(死んでたかもしれないんだぞ.....)
さすがにそんなことを軽々しくは言えなかった。
例え、憎い母に向かってでも。
力の抜けた俺の手から、母さんは解放される。
母「とにかく、紫耀が帰ってきたこと。お父さんに報告しますから。」
そういって、母さんは静かに階段を下りて行った。
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秋風 - uhaaさん» コメント、ありがとうございます。最高だなんて言っていただけて凄くうれしいです！！作者としても感情移入してもらえる作品が目標でしたので、励みになります！これからも楽しんで読んでください。応援よろしくお願いします！！ (2019年10月30日 22時) (
レス) id: b4e59471fe (このIDを非表示/違反報告)
uhaa(プロフ) - めちゃくちゃ胸が締め付けられました！！最高です！！ (2019年10月30日 7時) (レス) id: 67f0042777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋風 | 作成日時：2019年10月3日 5時
