こんなんだけど仲は良いです ページ6
翌日＿＿＿
「よっわ！弟くんに弱すぎだろお前！！」
「厳しく行くんじゃなかったのか…。」
ちなみに上から灯莉ともう1人の友人、
「いやいや、うさぎの耳が見えちゃったんだよ！！垂れちゃってたんだよ！！」
必死に言い訳しても
「黙れよブラコン。」
「流石にキモイ。」
冷たい…。静夜の方はシンプル悪口じゃん！！
いつも通り食堂で昼食をとっていたらサイレンが学校中に鳴り響いた。
「びびったあ…」
「朝マスコミが沢山いたからそいつらかもな。」
「音無の言う通りかもしれないけど一応避難した方がいいわね。」
音無と灯莉から離れないよう気を付けながらついて行く。
しかし、さすが雄英だ。人が多い。
人の波に流されてしまいはぐれてしまった…。
気がつけば窓際に押し寄せられてしまっていた。
ぎゅうぎゅうと人に押されまくっていたが、急に楽になった。
「緑谷！無事か？」
音無が助けてくれたみたいだ。
「音無〜！大丈夫だよ！ありがとう！！」
「お…おう…。」
音無にふいっと顔をそらされた。
え…嫌われてる？
あ、この距離の顔面は見てられないのか。
なるほど。
所謂壁ドンというのをされているのだ。
つまり距離が近い。
「…音無ごめんね。大丈夫？」
「いや、全然大丈夫だから。気にしないで。」
………気まじぃな。
数分後、眼鏡をかけた如何にも委員長です。って感じの少年がみんなをまとめてくれた。
後から灯莉とも再会できた。
「あれ？私だけはぐれてた
の？」
「ううん。私も2人と離れてて人に流されちゃってたんだよねぇ…。窓際に押されてた時に音無が助けてくれた！」
「へぇ〜音無がねぇ〜」
灯莉はニヤニヤしながら音無を見ていた。
「…こっちを見るな。」
音無の顔は真っ赤だ。
人助けは恥ずべきことではないぞ少年。
と温かい目で見ていたら音無にチョップされた。
「なんで…痛い…。」
「馬鹿にされた気がしたから。」
してないよ！？むしろ感謝してるよ！！
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作者名：浅葱 | 作成日時：2021年10月5日 3時
