【ヒロアカ】ブラコンって言うけど、弟が可愛いのが悪いと思う (ページ3)

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すぐ無茶するからお姉ちゃんは心配ですページ3

翌日

ニュースで見たのだが、勝己が敵に襲われていたところを出久が助けたらしい。

「なんで無茶するの！？オールマイトが来たから助かったけど、死んでたかもしれないんだよ！！？」

こんなに強く言ったのは初めてだ。
気付いた時には全て言ってしまっていた。

どうしよう。嫌われる？

不安になっていたら出久にぎゅっと優しく抱きしめられた。

「心配かけてごめんね。ぼくね、お姉ちゃん以外の人に初めてヒーローになれるって言われたんだ。
今まで諦めなかったのも全部お姉ちゃんのおかげだよ。
いつもありがとう。僕、最高のヒーローになれるよう頑張るから！」

初めてだった。

出久があんなにキラキラした表情で言うなんて。
言われて相当嬉しかったのか、それとも特別な人に言われたのか。

それはちょっと嫉妬しちゃう。

「…そっか。頑張れ出久。」

ぽんっと出久の頭を撫でた。

「でも無理だけはしないでね。心配しちゃうから。」

「ぜ、善処するよ」

無理する気満々じゃん。

無理したら絶対お姉ちゃんの甘やかしの刑だな。

「いつもやってんじゃんお前」と言う灯莉の声が聞こえた気がした。

＿＿＿＿

「そういや、4月からAの弟くんがヒーロー科に来るんだっけ？」

「うふふ〜…そうなのー！！」

そう、結果的に出久はヒーロー科に合格したのだ。

急に個性が目覚めたらしい。

珍しいこともあるんだなと思ったけど、そんなことより出久が夢への第一歩を踏み出したのだ。
嬉しすぎる。出久の個性に合わせてサポートアイテムを作ろう。

後から聞いた話だが、個性を使ったら腕をぶっ壊したらしい。

あんま大きな怪我しないようにとは言ったが、あの子の事だ。
すぐ大怪我するだろう。

何回も続いたら出久のクラスに行ってめちゃくちゃ甘やかしてやろう。

ついでに勝己も撫で回しておこう。