可愛いからブラコンになるんだよ ページ2
私にはめちゃくちゃ可愛い弟がいる。
だからといじめられていれば飛んで助けに行った。
助ける度に「おねぇちゃんかっこいいね！ひーろーみたい！！」と大きな瞳をキラキラと輝かせる。
出久…お姉ちゃんは出久の笑顔でご飯10杯は余裕でいけます。
「キッッッショお前ブラコンかよ」
「えっ…酷くない？弟が可愛いんだから仕方ないだろ？」
高校に入ってできた友人の
いやいや、出久が可愛いのは世界の真理だし。
「仕方なくねぇよ。弟くんに構いすぎて嫌われるかもよ？」
「はぁ！？？出久はそんな子じゃありません！！てかそれ絶対反抗期じゃん！！可愛い！！！」
「キッッッショ！！！」
何故か2回も言われた……。
反抗期の出久って普段と違ってまた良いよね…。
＿＿＿＿＿＿＿
「ただいま〜」
「お…おかえり。お姉ちゃん…。」
出久の元気がない…。
また勝己か…。
「ただいまぁ出久ぅ〜！疲れたお姉ちゃんを癒してぇ〜！！」
「わわっ！お姉ちゃん！急に抱きつかないでよ！」
受け止めきれないだろ…と笑いながら言う出久はめちゃくちゃ可愛い。
勝己達に何されてるか聞いても私には何も出来ない。
私に出来るのは出久を目一杯甘やかすことだからね。
お姉ちゃんは出久の味方だよ。
「…お姉ちゃん。」
「んー？どうしたの？」
今日はいつもよりも暗い顔をしていたから、限界が来てしまったのだろうか…。
「無個性の僕でもヒーローになれるかな…？」
「うーん…出久は分析能力に長けてるからなぁ、それを武器にできそうだ。でも今の身体能力じゃあ難しいかな。まずは体を鍛えて、戦えるようにしないとね。
オールマイトを目標にしているみたいだけど、流石に限度はあるから派手には戦えなくても、オールマイトくらい人は助けられるかもしれないね。別に個性がなくてもサポートアイテムを使えば大体のことはできるからね。
あっ！でもサポートアイテムを使う時はお姉ちゃんのを使ってね！！！」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
このブツブツは姉弟揃ってやる癖だ。
「い…今から鍛えて間に合うかなぁ…」
「うーん…ヒーロー科の試験は厳しいらしいからなぁ…念の為普通科も受けた方がいいかな。
場合によっちゃ普通科からヒーロー科に上がれたりもするからね！」
「な…なるほどぉ！！」
いつもの笑顔に戻った。よかった。
出久のふわふわの髪を撫で回した。
あ、気持ちよさそにしてんなぁ〜。ｶﾜｲｯ!
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作者名：浅葱 | 作成日時：2021年10月5日 3時
