8 ♪ 少女漫画furagu…!? ページ8
結局あの後、日向先生に見つかった私は、ペナルティとして大量の課題を出された。
ああ、もう……
(これもみんな神宮寺のせいだーーーっ!!)
叫びたいのを必死に我慢した私は偉いと思う。
夕暮れの人気のなくなった校内を、プリントの山を抱えて歩きながら、はあ とため息をついた。
そのときーーーー
ドンッ
「ひゃっ…!?」
?「…!?あ、藍澤さん?」
誰かにぶつかってしまった。
でも、声の主はよく知ってる人でーーー
「トキ……い、ちのせ君?」
危ない、危ない。
うっかり『トキヤ君』なんて呼んじゃうところだった。
彼とは隣のクラスだけど、あまり話したことがない。(もちろん、神宮寺関係であまりSクラスとは関わらないようにしてるから)
そんな人に名前呼びされても困るよね。
しかし、呼び方を不自然に改めたせいなのか、彼には分かってしまったみたいだ。
トキヤ「呼びやすいように呼んでくださって構いませんよ。…藍澤Aさん、ですよね」
「え、はい…あの、何で私の名前…」
トキヤ「Aクラスの藍澤さんと言ったら有名ですから」
彼は、ぶつかった拍子に私がぶちまけたプリントを、一緒に拾ってくれながら言った。
…私、有名なのか……??
考え込んでいると、また顔に出ていたのか、トキヤ君が微笑した。
トキヤ「本当に貴方は分かりやすい人ですね」
「え?」
トキヤ「顔に出ています」
「…!!;」
やっぱり…。でも、何で私が有名…
トキヤ「…レンの婚約者。兼、もと作曲家という経歴だからじゃないですか?」
彼は、小声でそう言ったが、人気の無い静かな廊下には十分響いた。
…ちょっと、待て。
「…誰が、誰の、何だって?」
ああ、頭が痛い。けど、その前にもうひとつ。
「…何で、私の機密事情をトキヤ君が知ってるの?」
目の前に佇む彼は、一体何者…?
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緋桜霧月 - 葉月さん» 読んで下さってありがとうございます。亀更新になると思いますが、頑張ります! (2016年2月25日 23時) (レス) id: 6ef3653dc5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 続きを楽しみに待っています!頑張って下さいね^ ^ (2016年2月21日 23時) (レス) id: 2fafdf7df1 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃん - 続きが… 楽しみにしてます♪ (2015年5月6日 22時) (レス) id: 36f605e37d (このIDを非表示/違反報告)
カヅサ(プロフ) - 続きがすごく気になります!頑張ってくださいヾ(*´▽`*)ノ応援してます! (2015年5月6日 18時) (レス) id: a768eb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋桜霧月 | 作成日時:2015年4月5日 20時