7 ♪ わからない本心 ページ7
レン「…A?」
「…;」
当然だが、見つかってしまった。
ああぁ……気まずいぃ…;
もうヤダーーー!と叫んで消えてしまいたい。
池ノ前のちょっと開けた空間には、しゃがみこんで目を逸らす私と、立ったままポカンとしている神宮寺…という奇妙な絵が作られていた。
レン「…いつから居たんだい?」
「……ゴメンナサイ… 」
私の返事で察したのか、神宮寺はため息をひとつ。
そして、無言で手を伸ばしてきた。
怒られるかと、ビクッと肩が跳ねたのを見て、大丈夫と口パクで言われる。
そしてーーー
「あ…ぇ?」
神宮寺は私の手の中からケータイを取り上げると、
レン「ちょっと借りるよ、A」
そう言って、私のケータイを持っていってしまった。
呆然と見送る私に、また声が聞こえてきた。
レン「やぁ、お待たせレディ」
「あっ…レン君!どうだった?」
レン「これが落ちていたよ。音源はこれかな?」
「ケータイ?そっか…よかったぁ」
心底安心したような女の子の声に、あぁ、そういうことね と納得した。
…と、同時に。
(…もしかして、)
ーーーー私を、庇った?
二人の声は遠ざかっていったが、私は暫くそこから動けなかった。
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緋桜霧月 - 葉月さん» 読んで下さってありがとうございます。亀更新になると思いますが、頑張ります! (2016年2月25日 23時) (レス) id: 6ef3653dc5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 続きを楽しみに待っています!頑張って下さいね^ ^ (2016年2月21日 23時) (レス) id: 2fafdf7df1 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃん - 続きが… 楽しみにしてます♪ (2015年5月6日 22時) (レス) id: 36f605e37d (このIDを非表示/違反報告)
カヅサ(プロフ) - 続きがすごく気になります!頑張ってくださいヾ(*´▽`*)ノ応援してます! (2015年5月6日 18時) (レス) id: a768eb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋桜霧月 | 作成日時:2015年4月5日 20時