5 ♪ 中庭での戦慄 ページ5
早乙女学園には、残念ながら『屋上』が存在しない。
いや、正確には『ヘリポート』と兼用なのだ。
そのせいなのか、屋上はあまりサボりスポットとして、好評ではない。
そう言うときは…
「やーっぱ中庭に限るよね♪」
普段の私ならサボりなんてしないのだが、今日は別である。
シロツメ草の道を歩いて池の前まで来ると、しゃがんで、池を覗き込んだ。
この中庭は、私のお気に入りスポット。
今回みたく息抜きしたいときとか、一人でよくくるんだ。
たまーに、Sクラスのトキヤ君を見かけるけど、彼は静かだから問題ない。
この静さ…気持ちいいなぁ……
そんなことを思いながらぼんやりしていた、その時。
私は、聴いてしまったのだ。
「…好きです…」
風にのって流れてきた、その声を。
「私と、付き合ってくれませんか……レン君」
(…おぉっと…;)
そろりと目線を上げると、どうやら声は真後ろの林の中からのようだった。
これは……動けない。
下手に動いて見つかってもやだし。
……神宮寺が相手となると、余計に。
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緋桜霧月 - 葉月さん» 読んで下さってありがとうございます。亀更新になると思いますが、頑張ります! (2016年2月25日 23時) (レス) id: 6ef3653dc5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 続きを楽しみに待っています!頑張って下さいね^ ^ (2016年2月21日 23時) (レス) id: 2fafdf7df1 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃん - 続きが… 楽しみにしてます♪ (2015年5月6日 22時) (レス) id: 36f605e37d (このIDを非表示/違反報告)
カヅサ(プロフ) - 続きがすごく気になります!頑張ってくださいヾ(*´▽`*)ノ応援してます! (2015年5月6日 18時) (レス) id: a768eb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋桜霧月 | 作成日時:2015年4月5日 20時