15 ♪ 臆病な告白 ページ16
「ずっと前から、レンが…ッ⁉」
全て言い終わる前に、私はレンに抱きしめられていた。
…反則だよ、こんなの。
レン「A…好きだよ」
切なくなるような、聞いたことのない甘い声。
優しく髪を梳く手。
「そんな優しく触れないで…」
思わず涙が一粒、溢れ落ちる。
溢れた涙に気づいたレンが、困ったように顔を覗き込んできた。
レン「…もっと早く言っていれば、Aを泣かすこともなかったのかな。ごめんね」
「違うよ…嬉しいの」
私が言うと、嬉しい?と不思議そうな顔をする彼。
「やっと、届いたから」
そう言うと、レンはいきなり顔を背けた。
「レン?どうしたの?」
レン「……」
沈黙。
でも、わかっている。彼がこうなる時は……
「…耳、赤いよ」
レン「‼;」
照れている時だ。
レン「参ったよ…なんでわかったんだい?」
「何年幼なじみやってると思ってんの」
そう言ってから、二人で顔を見合わせて笑った。
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緋桜霧月 - 葉月さん» 読んで下さってありがとうございます。亀更新になると思いますが、頑張ります! (2016年2月25日 23時) (レス) id: 6ef3653dc5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 続きを楽しみに待っています!頑張って下さいね^ ^ (2016年2月21日 23時) (レス) id: 2fafdf7df1 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃん - 続きが… 楽しみにしてます♪ (2015年5月6日 22時) (レス) id: 36f605e37d (このIDを非表示/違反報告)
カヅサ(プロフ) - 続きがすごく気になります!頑張ってくださいヾ(*´▽`*)ノ応援してます! (2015年5月6日 18時) (レス) id: a768eb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緋桜霧月 | 作成日時:2015年4月5日 20時