14 ♪ 惚れ薬の効能 ページ15
レンside
あの日Aに渡したものは、いわゆる『惚れ薬』だった。
しかし、飲んで一番に見た人を好きになるとかではなく。
その人の潜在意識に働きかけて一番強く想っている相手を、吊り橋効果で自覚させるというもの。
卑怯な手段。
フェアじゃないのは、重々承知で。
それでも、オレは知りたかった。
Aに、一番強く想われている人を…ーーーー
ーーーーーーーーーー
目の前には、俯いたままの彼女。
きっと、Aは知らない。
オレが君を好きな事を。
そして、オレは知ってる。
この気持ちを伝えたら、もうタダの幼なじみではいられなくなってしまうという事を。
レン「…？」
俯いたまま、何も喋ろうとしない彼女に痺れを切らし、声を掛けようと口を開いた…次の瞬間。
「……ってこと」
レン「え…」
細い声で呟かれた言葉。
聞き取れたにも関わらず、その意味が呑み込めない。
……だって、そんな言い方。まるで、
「…好きなの……レン」
もう一度、繰り返される言葉。
「ずっと前から、レンが…ッ⁉」
Aの言葉は、最後まで聞こえなかった。
……あぁ、カッコ悪いな…
こんなに、余裕がなかったなんて。
自分の腕の中に収まる彼女の存在を確かめるように、髪を梳いた。
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緋桜霧月 - 葉月さん» 読んで下さってありがとうございます。亀更新になると思いますが、頑張ります！ (2016年2月25日 23時) (
レス) id: 6ef3653dc5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 続きを楽しみに待っています！頑張って下さいね^ ^ (2016年2月21日 23時) (レス) id: 2fafdf7df1 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃん - 続きが… 楽しみにしてます♪ (2015年5月6日 22時) (レス) id: 36f605e37d (このIDを非表示/違反報告)
カヅサ(プロフ) - 続きがすごく気になります！頑張ってくださいヾ(*´▽｀*)ﾉ応援してます！ (2015年5月6日 18時) (レス) id: a768eb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋桜霧月 | 作成日時：2015年4月5日 20時
