二十五話 side貴方 ページ26
「A、」
「梨子、西畑君。」
後ろを振り返ると、いつから居たのか梨子と西畑君の二人が立っていた。
「………気付いとったんか、正門。」
「隠れんの下手くそすぎ。」
「え、いつから居ったん。」
「全部聞いとったよ。」
「嘘やん。」
私はさっきのことがあったので、上手く二人と目線が合わせられないままだった。
すると今度は梨子に抱きしめられて、驚きを隠せないままだった。
「A、ゴメンな。しんどかったやんな。苦しかったやんな。
気付いてあげれんでゴメンな、ホンマに、ゴメンな。」
わんわん泣きながら私に謝る梨子に、全力で首を振った。
「それはこっちの台詞や。私梨子の事裏切るようなことばっかりして。
ホンマは、梨子が大好きやのに。親友やのに。
一人で悩ませて、傷つけて、ホンマにゴメン。」
二人で抱きしめながら号泣して、ずっとお互い謝りっぱなしやった。
泣き止むと、とりあえず体を離して西畑君の方を向いた。
「西畑君にも、めちゃくちゃ迷惑かけました。ごめんなさい。」
「………梨子は許しても俺は許す気無いから。」
「………無理も無いと思う。酷いことしたし。」
でも、と西畑君は言葉を付け加える。
「俺こそめちゃくちゃ言いすぎた。腹いせでこんな事やる奴とちゃうって分かってたのに。
それに関しては俺も謝る。ゴメンな。」
「頭上げてや。謝るようなこと西畑君やってないから。」
西畑君は言われた通り頭を上げると、また口を開いた。
「でも、俺は梨子だけやから。それは分かっといて。」
「ちょっと大吾君。」
「うん、分かっとるしこんな事言ったらあかん立場のなのは分かっとるけど、
見せつけんなバカップル。」
「それは小島さんに激しく同意するわ。」
「なんとでも言え。」
四人で笑い合いながらふざけた言い合いをしていると、
気付いたら日も暮れかけている時間になりつつあった。
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みぃ☆ - 良くんの格好よさが、存分に出てる！読んでて、ニヤケが止まらんっ！ (息子2人が出てくるとこの、みっちーの漢字、間違えてますよ！駿佑です！佑が、裕になってます。これは、関ジャニの横です。) (2019年10月5日 21時) (
レス) id: 38f9af8661 (このIDを非表示/違反報告)
天巫 - このお話死ぬほど大好きで何回も何回も読み返してます！番外編とか読んでみたいです！ (2019年3月24日 23時) (レス) id: 9bb5c2db85 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ畑(プロフ) - るるさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2018年9月26日 22時) (レス) id: 645df33719 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 続きがとても気になります!また更新して下さい! (2018年9月8日 15時) (レス) id: c42a8fa214 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ畑 | 作成日時：2018年4月6日 1時
