二十四話 side正門 ページ25
「落ち着いた？」
「…………うん。ゴメンね、制服汚しちゃって。ハンカチも洗って返す。」
「ええよ、気にせんで。」
俺は彼女からハンカチを受け取って、畳んで胸ポケットにしまった。
「ゆっくりでええから。何があったんか、話せる？」
前の席の椅子をひっくり返して、向かい合う形で一緒に座った。
泣いて落ち着いたらしい彼女は、さっきまで何があったのかを話し始めた。
「実は、」
そこから全てを、包み隠さず話してくれた小島さん。
話しながら何度も泣きそうになっているのを堪え、必死に俺に説明をした。
「………そっか。」
正直、ショックだったこともあったけど。
それでも、俺は小島さんを軽蔑する気にはならなかった。
彼女の気持ちが、痛いほど分かるから。
「全部、私が悪い。私が弱かったから。……親友を裏切るようなことするなんて最低や。」
「小島さん、」
彼女の目をしっかり見て、安心させるように頭を撫でた。
「人間は、誰だって弱いんよ。だから、それを悪いやなんて思わんといて。
確かに、吉村さんのこと小島さんは裏切ったかもしれへん。けど、
それの全部を小島さんが全部背負う必要性は無い。」
彼女はきっと、責任感が強すぎた。そして優しすぎた。
だから人を傷つけないように、人が苦しまないようにって。
そうやって気を遣いすぎて、悪い方向に行ってしまった。
「だからもう、自分が全部悪いなんて言わんで。
吉村さんとも、大吾ともちゃんと話し合い。分かった？」
「…………でも、今更ちゃんと聞いてくれるかな。」
「大丈夫やって、な？二人共。」
俺はドアの方に向かって呼びかけると、小島さんは勢いよく後ろを向いた。
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みぃ☆ - 良くんの格好よさが、存分に出てる！読んでて、ニヤケが止まらんっ！ (息子2人が出てくるとこの、みっちーの漢字、間違えてますよ！駿佑です！佑が、裕になってます。これは、関ジャニの横です。) (2019年10月5日 21時) (
レス) id: 38f9af8661 (このIDを非表示/違反報告)
天巫 - このお話死ぬほど大好きで何回も何回も読み返してます！番外編とか読んでみたいです！ (2019年3月24日 23時) (レス) id: 9bb5c2db85 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ畑(プロフ) - るるさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2018年9月26日 22時) (レス) id: 645df33719 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 続きがとても気になります!また更新して下さい! (2018年9月8日 15時) (レス) id: c42a8fa214 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ畑 | 作成日時：2018年4月6日 1時
