丁度いい距離感 ページ7
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「よお」
『お待たせ。どこ行くの？』
歩き出したわたしたちを見て、すぐそばで並んで
立ってた若い女の子たちが、そりゃ彼女いるよね〜
って話してるのが耳に入ってきた。
いやいや、違いますよー
誰もが認めるイケメン、か。
彼女だったら大変そうだなぁ
「………って、聞いてる？」
『え、あっごめん、なんて？』
「おまえなぁ」
『今、近くにいた子たちが錦戸とわたしを
カップルと思って落ち込んでたよ』
「へぇ〜手でも繋ぐ？」
『けっこうです。』
ああ、うん。この感じ。
気を遣わなくていい、何でも話せる
でも近すぎない距離感がちょうどいいの。
『えっこんなお店あったんだ』
連れてこられたのは、普段あまり
通らない細い道に入ったところにある
小洒落た個室の居酒屋だった。
「前一回来てんけどな、唐揚げむっちゃ
美味かってん。」
『唐揚げが基準なの、変わってないのね(笑)』
もっとガヤガヤしたところだと思ってたのに
店員さんが去って引き戸を閉められると
完全に個室。
テーブルを挟んでもなかなか近い距離に
何となく気まずいのはわたしだけ？
『なんか、変な感じ』
「何が」
『錦戸とこうやって飲んでるの』
見つめてくる錦戸の目ヂカラに負けそうで
横に飾ってある色とりどりの小瓶に視線を移す。
「遊びに行ったりしても絶対
誰かしらおったからなぁ」
『うん。ちょっと緊張するかも』
小さく笑ったら、錦戸が少し間を置いてから
口を開いた。
「それは、男として意識してくれてるってこと？」
やけに真っ直ぐ見つめられて
『へ？錦戸は男だけど？』
ぽかんとしつつモスコミュールに口をつける
わたしを見ると、ガクッと頭を下げた。
「おまえアホなん？」
『は！？』
「うん、まあええわ。変わってないな。
好きなもん食うてええで」
ため息と一緒に差し出されたメニューを受け取る。
『太ったって言われたしな〜』
「ほんまにちょっと丸なったやろ？」
『そこはそんなことないって
言うところでしょ！？デリカシーないなぁ』
むぅって膨れつつも、錦戸オススメの
唐揚げはころもが粒になってるタイプで
食感も良くてすっごく美味しくて
他の料理も絶品でお箸が進む進む。
会っていなかった時間を埋めるように
近況報告をして、しょうもない冗談を言い合って。
大学時代を懐かしんだり話すことだらけで
気付いたら3時間くらい経ってた。
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ひまわり(プロフ) - ましさん» このお話を書く時にタイトルを1番悩んだので、そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです！ここまで読んでくださって本当にありがとうございました(〃^ω^〃) (2019年8月17日 11時) (
レス) id: 197b394e1e (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - あやたんさん» コメントありがとうございます！だいぶ時間が経ってしまいましたが、その後の二人のお話を書き始めましたのでまたお暇な時に覗きに来ていただければ嬉しいです^_^ (2019年8月17日 11時) (レス) id: 197b394e1e (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ちえっちさん» コメントありがとうございます〜！実は青の方の丸ちゃんのお話は私自身涙ながら書いていたので、これ読んでる人も泣けるのかな…と不安になっていたのですが、そう言っていただけて嬉しいです(/ _ ; )だいぶお待たせしましたが、続編もよろしくお願いします〜！ (2019年8月17日 11時) (レス) id: 197b394e1e (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ゆうさん» お優しいコメント、嬉しすぎます！青のシリーズの方も読んでいただけてるなんてめちゃくちゃ嬉しいです！１年ぶりとなりましたが続編始動してますので、また遊びに来て下さいね(^^) (2019年8月17日 11時) (レス) id: 197b394e1e (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - kukuさん» 初めまして^_^コメント嬉しいです！両想い…かな？どうかな？って時期、めちゃくちゃ楽しいですよね！その感覚を書きながら思い出してました(笑)だいぶ経ちましたが、続編ではこれからの二人を書いていくつもりです〜 (2019年8月17日 11時) (レス) id: 197b394e1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり
| 作成日時：2015年11月26日 19時
