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「 悪かったってば、そういえば自己紹介がまだだったね 」
思い出した様に言う彼。確かに、それじゃあ名前も知らないまま…
「 俺は南の魔法使いのフィガロだ。見てお察しの通り、医者をやっていてね、体調不良の時は俺の部屋に来るといいさ 」
「 南の魔法使いの、フィガロ… 」
「 そうだよ…覚えてくれるかな、A？ 」
ふと、名前を呼ばれて、私は顔を上げる。
「 私の名前覚えてるんですね 」
「 そりゃあ覚えるさ、今日から君も俺たち賢者の魔法使いの仲間であり家族なんだから…違うかい？ 」
胸に手を添えて首を傾げるフィガロに、何だかとても安心するというか、さっきまで少し恐怖を感じたのに……不思議な人だなあ
「 ありがとうございます…そう言って貰えると、後ろめたさ無く此処で過ごせるような気がします…！」
「 良かった、全く異なる世界へいきなり来てしまって眠れなかったんだろう？ 」
「 はい、その通りです… 」
そういう私に、フィガロはコツン、と靴を鳴らしながら近付いて来る。また何かされるのかと身構えたけれど、優しく頭に手が乗っけられた
「 ここに居る魔法使い達は、賢者様も言っていたけど、皆んないい子達ばかりだ… 最初は怖くて当たり前さ、少しずつ慣れていけばいい 」
大きな手にそっと撫でられて、何だか学校の先生に慰められている気分になる。
「 まあ、さっきあんな事した俺が一番怖がらせちゃったみたいだけど 」
「 ………そうですね 」
「 否定しないなんて、フィガロ先生悲しいなぁ… 」
困った様に眉を下げるフィガロに笑みが零れる。
どこか不思議だけれど、優しい魔法使いみたいだ…
頭に乗せられている手に、私は自分の手を重ねた。
「 …！」
「 ありがとうございます…フィガロとお話して緊張がうんと解けた気がします 」
目一杯の感謝を込めて、視線をフィガロに合わせて笑う。
「 今度は眠れる気がするので、そろそろ失礼しますね！おやすみなさいフィガロ 」
軽く会釈をして私は部屋へと足を運ぶ。
明日から、もっと色んな魔法使い達と仲良くなれたらいいな＿＿＿＿ なんて浮かれながら
＿＿＿＿
「 籠絡したいだなんて、そんなこと、怒られてしまうね 」
一人残ったフィガロの耳が、赤く染まっている。
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rufu(プロフ) - No.3さん» お返事遅れてしまい申し訳御座いません…！ありがとうございます！モチベになります、嬉しいです…！ (2023年1月29日 0時) (
レス) id: e99adfba6e (このIDを非表示/違反報告)
No.3(プロフ) - カインが天才的にイケメンしてる…書き方上手ですね！！ (2022年7月7日 7時) (レス) @page26 id: 5d07dd0044 (このIDを非表示/違反報告)
rufu(プロフ) - *ゆきうさぎ*さん» お返事遅れてしまい申し訳御座いません…！ありがとうございます！とても嬉しいです…！更新も出来ればと思っています。ありがとうございます…！ (2021年6月14日 22時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - すっごく好きです…！！最近まほやくにハマったのですが、まほやくの夢小説ってなかなかなくて…。更新いつまでも待ってます…！ (2020年7月14日 14時) (レス) id: f13975ef27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rufu | 作成日時：2020年2月16日 2時
