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「 君がついて来たとして、そいつが怒ってきたら僕が君を守りながら戦うのは難しい 」
「 た、確かにその通りですけど… 」
人間は本当に魔法使い相手だと無力なのだろう…
ましてや私は賢者でも無い…
悲しそうな顔をしていたのか、ファウストは私の顔を見て眉を下げながら笑った。
「 そんな顔をするのは止めなさい… 」
ぽんぽん、と手袋を付けた彼の細い指で優しく頭を撫でられる。
「 分かりました、気を付けて下さいねファウスト 」
私は落ち込んだ気持ちをかき消して笑う。
「 分かってるさ 」
街の方へと足を動かすファウストを見て、振り返って私も魔法舎へ戻ろうとする。刹那、ふと右手が握られた。
「 今度は…君と二人で街に行きたい 」
後ろからファウストの声が聞こえた。
手袋越しに握られた手から何だか妙に熱が伝わって…それに伝染して私の顔にも熱が集まっていく。
そのまま何も出来ないでいると、ファウストの香りがすぐ後ろでふわっと漂った。
空いている方の手袋をした綺麗な手が、私の頬を優しく撫でる。割れ物を扱う様な手つきで。
「 返事は…? 」
頭上から聞こえる彼の声に急かされて、頭が真っ白になってフリーズしてしまった。
「 僕じゃ嫌か、 」
「 っ、い、嫌じゃ無いです…!私も行きたい、です 」
嗚呼、もう、絶対顔真っ赤だ…
離してもらおうと顔を上げれば、頬を染めた彼の眼鏡の奥の綺麗な瞳と視線が絡む。
「 …っ、ファウストって人と関わるの嫌いじゃないんですか、、 」
その視線から逃げるように、明後日の方向を向く。
「 ……嫌いだよ、」
「 じゃあどうし____ 」
「 僕がこんなに可笑しくなるのは君のせいなんだからな…… 」
コツン、と額を指で突かれた。
それと同時に腕が離される。
「 夜明けまでには戻ると伝えてくれ 」
そう言って、今度こそファウストは街の方へと姿を消して行った。
「 嫌な呪いだよ、全く____ 」
赤く染まる顔を隠すように、帽子を深く被り直して。
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rufu(プロフ) - No.3さん» お返事遅れてしまい申し訳御座いません…!ありがとうございます!モチベになります、嬉しいです…! (2023年1月29日 0時) (レス) id: e99adfba6e (このIDを非表示/違反報告)
No.3(プロフ) - カインが天才的にイケメンしてる…書き方上手ですね!! (2022年7月7日 7時) (レス) @page26 id: 5d07dd0044 (このIDを非表示/違反報告)
rufu(プロフ) - *ゆきうさぎ*さん» お返事遅れてしまい申し訳御座いません…!ありがとうございます!とても嬉しいです…!更新も出来ればと思っています。ありがとうございます…! (2021年6月14日 22時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - すっごく好きです…!!最近まほやくにハマったのですが、まほやくの夢小説ってなかなかなくて…。更新いつまでも待ってます…! (2020年7月14日 14時) (レス) id: f13975ef27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rufu | 作成日時:2020年2月16日 2時