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ギブアンドテイク____Snow ページ18

____



「 あ、あともう少し… 」



バキバキと嫌な音を立てる枝。
流れる冷汗。



私は今、風で飛ばされ木の枝に引っかかってしまった大切な調査報告書を取ろうとしています。
細い枝の上に乗っかっているせいで、さっきから枝が音を立てている…



「 お願いお願い、どうか折れないで… 」



( あと、あと少し____ )



その刹那、バキッ という痛々しい音と共に
足場が無くなり浮遊感が全身を襲った。



「 ひっ、!! 」



地面に打ち付けられる痛みに耐えようと
目を瞑り身構えるが、痛みはやって来なかった。



「 A…!大丈夫かのう 」



頭上で私の顔を心配そうに覗き込んで居たのはスノウだった。普段あまり見ない大人の姿に一瞬固まってしまう。



「 す、スノウ…? 」



「 やれやれ…散歩をしていたら木から落ちそうになる所を見て慌てて駆け付けたぞ、、」



状況を見てみれば、私は今スノウに元いた世界でいうお姫様抱っこ状態をされていた。



「 すみません…本当に助かりました 」



「 無事で何よりじゃ…ふぅ、久々にこんなに走ったかもしれんの 」



そっと私を下ろしては、自身の頬を伝っている汗を拭っている。何だか絵になるなあ…



「 そんなに見つめおって、このスノウちゃんに惚れちゃった? 」



首を傾げながら微笑むその姿はとても新鮮だ。



「 ふふ、はい。かっこよかったです 」



「 素直でいい子じゃ。なら暫くこの姿のままでいようかの♪ 」



スノウとやり取りをしていて忘れていた事をはっと思い出す。そう言えば調査報告書は…!!



「 ……?どうしたんじゃ? 」



「 私、晶さんが南の厄災について纏めた調査報告書が枝に引っかかったのを取ろうとしてたんです… 」



「 あれのこと? 」



スノウが指差す方向を見てみれば、調査報告書が噴水の中で浮かんでいた。



「 ぎゃーー!?報告書が… 」



絶句しながら慌てて水から救い出すも、手遅れ。
ペンで書いた文字は滲んでいて、なんて書いてあるのかすらも読めなくなっていた。



「 …… 」



これはやらかしてしまった。私がこれを完全にやり直さなきゃ…と酷く落ち込んでいると、私の肩にスノウが手を置いた。



「 まあまあ、そう落ち込むでない 」



スっと私の手から報告書を取るなり



「 魔法で乾かすのじゃ 」


とウインクをした。

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rufu(プロフ) - No.3さん» お返事遅れてしまい申し訳御座いません…!ありがとうございます!モチベになります、嬉しいです…! (2023年1月29日 0時) (レス) id: e99adfba6e (このIDを非表示/違反報告)
No.3(プロフ) - カインが天才的にイケメンしてる…書き方上手ですね!! (2022年7月7日 7時) (レス) @page26 id: 5d07dd0044 (このIDを非表示/違反報告)
rufu(プロフ) - *ゆきうさぎ*さん» お返事遅れてしまい申し訳御座いません…!ありがとうございます!とても嬉しいです…!更新も出来ればと思っています。ありがとうございます…! (2021年6月14日 22時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - すっごく好きです…!!最近まほやくにハマったのですが、まほやくの夢小説ってなかなかなくて…。更新いつまでも待ってます…! (2020年7月14日 14時) (レス) id: f13975ef27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rufu | 作成日時:2020年2月16日 2時

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