無配の天才 ページ7
____
3人で駄弁っていたその時だった…
「 んだとッ…! 」
煽る様な高い男の声が聞こえた
「 喧嘩…? って、あの子!! 」
「 園子じゃねぇか 」
声の主の男とその他の不良に絡まれているのは園子ちゃんだ。当の本人は男の事など見えていないかのようにスマホに釘付けのようだけど…
「 彼奴は海運社長の中富禮次郎だった気が…」
「 へぇ、流石公安。中富禮次郎も知ってるんだな 」
「 そういうコナン君こそ知ってるくせに? 」
「 中富禮次郎って態度の割に弱そうだなぁ 」
「 あっ、コナン君聞いてないね?でもその意見には同意 」
いつの間にか私達から離れていた怪盗キッドもとい工藤新一君は喧嘩に割っていこうとする蘭ちゃんを止めている
その刹那____
鈍い音と共に 不良達が次々と地面に叩き付けられ
殴られ と 滅多打ちにされているのが奥の方に見えた
「 えっ、なにあれ怖い 」
「 京極真さん、空手無配の高校生。園子が待ち合わせていた人だな 」
「 人間じゃないね?? 」
「 ……話聞いてる?」
目を点にしてその光景を見ていると、京極さんであろう体格の良い青年が中富禮次郎に話しかけた。
案の定中富禮次郎は身を引いて退散していた。
そんな京極さんの活躍に周りから歓声と拍手があがり、園子ちゃんもうっかり彼に抱き着いていた。
いやぁ、若いね〜 青春だね〜
「 Aさん声に出てるから 」
「 いやいや、めちゃめちゃ青春じゃん 」
「 Aさんもまだ間に合うんじゃない?見た目童顔だし 」
「 慰めてるんだよねそれ… 」
「 お姉さん!そろそろ僕達も皆のところへ行こうよ! 」
「 お、おお、アーサー君になった… 」
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京極真さんと出会い挨拶を交わすと、京極さんが告げた言葉に園子ちゃんは絶句していた。なんでも京極さんはシンガポールで開催される空手大会にエントリーしていたのだが、その費用を負担してくれる約束だった弁護士シェリリン・タンさんが急死されたようで。エントリーは無かったことにという話になったらしい。
「 なら!そのスポンサー、私がなる!」
「 えっ 」
勢い良く電話をかける園子ちゃんに私は再び目を点にした。スポンサーってそんな簡単になれるもんなの??
「 彼女、鈴木財閥のお嬢様なんだぜ 」
「 えっ 」
工藤君がこっそり耳打ちしてくれたお陰で、何となく納得出来たのかもしれない。
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西領ふそそ - めちゃくちゃ続き楽しみです!!( (2020年4月18日 21時) (レス) id: 7a4fd9fb97 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 更新頑張ってください! (2020年4月18日 10時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rufu | 作成日時:2019年5月7日 0時