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親睦会当日。営業二課からは結局３名の出席。課長はやっぱり来ない。
「丸山さん！」
でもよかったのは、大倉さんも参加。
「マル！」
村上さんも、そして横山さんも参加すること。
「あ、マルが世話になってるみたいで。」
「いえ、わたしが世話してもらってます。」
村上さんと大倉さんが繋がったのはなんとなく嬉しい。
近くの席に座ろうと思ったけど、なんとくじ引きらしく、大倉さんと村上さんとは離れてしまう。
「あ、よろしく。」
でも横山さんとは隣どおし。僕の話に最初はあんまり食いついてくれなかったけど、そのうち大きな口を開けて笑ってくれるようになる。
「お前！お前、ほんまおもろいな。もっと飲めよ。」
そうやって横山さんだけじゃなく、同じテーブルの人からも勧められてどんどん飲みまくる。
「二次会はこちらです！」
「マル、行くぞ！」
「おお！」
二人で肩を組み進んでいく。この会場は自由席。横山さんの隣に座り、二人でまた飲みはじめた。それにしても。横山さんの肌って、透き通るような白でめっちゃきれい。でも、もっときれいなのはその唇。
「横山さん、めっちゃ魅力的な唇してる。」
「そうやろ。」
真っ赤な分厚い唇が美しい…
「ちゅうしたい。」
「ええで。このぷるぷるを味わえ。」
「やったー」
こっちを向いた横山さんの唇に近づいていくと、後ろにぐっと体を引っ張られた。
「わっ！」
「丸山さん、何してんの！」
「ん？あれ…大倉さんや…」
「ヨコ！お前ぶん殴るぞ。」
「ヒナ…かわいいなぁ…」
「わあ、横山さん、村上さんのことめっちゃ好きやんかぁ。ちゅうしよう。」
「おーい！なんでそうなんねん！マル！くっつこうとするな！ヨコもしっかりせぇ。外やぞ！」
「丸山さん。飲み過ぎです。」
上を見上げると、そこには大倉さんの顏。
「大倉さん…かっこええなー…」
「え？」
「わ、赤なった。わー…かわいいなぁ…」
「ちょっと、質悪いな。丸山さん、しっかりして。」
大倉さんもかわいいんやけど…あ！そうや。僕はちゅうがしたくて…
「横山さーん！どこー！」
「こら、丸山さん静かに。」
「だってぇ…ちゅう…横山さんの…」
「駄目です。」
「ヒナ〜どこや〜」
「ここや。大倉くん、ちょっともう、連れて帰るわ。」
「そうですね。丸山さんも送っていきます。」
二人のあきれたような声を何となく聞きながら、引っ張られるままどこかに歩いていく。
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作者名：orange | 作成日時：2022年12月27日 14時
