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「わたしもそうですよ。」
「忠義様も…？」
熱い瞳に吸い込まれる。なんて情熱的な瞳…
「はい。神にしばらく地上に降りるのを禁止され、それで忘れるだろうと思われたのでしょうが、あなたへの想いは募るばかり。数千年あなたの魂を見守ってきたわたしに、ようやく神は２人で生きる道を許してくださったのです。」
「うれしい…」
「隆平様…あなたはわたしのものです。誰にも邪魔はさせない。わたしに全てを預けて…」
俺の存在を確かめるように何度も軽く、啄むようなキスが繰り返される。
「ﾊｧ…」
堪えきれず漏れるため息…
「忠義…様…」
体を余すところ無く優しい愛撫が繰り返されて、もうどうしていいのかわからない。体が熱くて…忠義様がもっと欲しくて…
「ﾊｧｱｯ！…ﾝﾝｯ…」
気持ち良さが溢れて、思ってもみない自分の声に恥ずかしくなり指を強く噛む。
「隆平様…」
忠義様がその指をそっと掴んで、ご自分の口に運ばれる。ああ…なんて…なんて素敵なんだろう…
「隆平様、良いのですよ。わたしに全部見せてください。」
体が震える…気持ちが溢れて…
「忠義様…好き…ﾝｯ…うれしぃ…」
「なんと可愛らしいのでしょう…ﾊｧ…隆平様…全てわたしのものです…」
「ﾝｱｯ！…ｸﾞｯ…」
はじめてのことに体が驚く。一体、何がどうなっているの…？
「ダメ…ｱｯ…ダメッ！」
「隆平様…大丈夫…」
「でも…ｯ…こわい…」
「大丈夫…どんな隆平様も愛しています。素直に受け入れて…」
「ﾝﾝｯ…」
「たくさん感じて…」
そう…これが愛されるということか…。体に打ち付けられる鋭い気持ちよさが、忠義様の愛を教えてくれる。何度も…何度も…
「ｱｱｯ！」
「隆平様…愛しています…」
大好きな声が耳許で愛を囁く。
「ほら…ﾊｧ…かわいい…」
忠義様の全てを覚えていたくて、でも何度も求められるうちに意識がなくなったのか、気がつくと忠義様の腕の中で眠っていた。
「ん…」
「目覚めましたか？」
優しく美しい彫刻のような微笑み。きっと神様が丁寧にお作りになったのだろう…。ああ、夢じゃなかった！嬉しくて涙が溢れる。
「隆平様…ﾁｭ…泣かないで。夢じゃありませんよ。もう離れません。」
「忠義様…」
胸にぎゅっと抱きつく。
「かわいい。わたしの隆平様。」
「忠義様…大好きです。」
「わたしも、愛しています。」
「うれしい。あんなに苦しかったのに…」
「隆平様…」
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作者名：orange | 作成日時：2022年1月30日 19時
