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「あれでも俺の部下や。これは仕事。迷惑とかちゃうねん。早く！」
「はい！」
「おい、忠義、落ち着けよ。」
「…はぁ、すみません、父さん。隆平も。」
「心配なんはわかる。大丈夫や、たぶん。落ち着いていこう。」
「はい。隆平…」
「忠義、ごめんな。俺…」
「いや、ちゃんと俺が会う。それから大丈夫やと思ったら隆平を呼ぶから。」
「うん。」
しばらくして信ちゃんが来てくれる。
「遅くなりました。なにかありましたか？」
「丸山帝国から使者や。」
「え！」
「隆平とここで待っといてくれるか？」
「わかりました。」
「後から呼べそうやったら呼ぶから、それまで頼む。」
「はい。」
「ごめんな、信ちゃん。」
「何を謝っとんねん。そら１人では心配やわ。」
「信ちゃん…」
「村上…」
「忠義様、こちらは大丈夫ですから、落ち着いて。」
「はは…。緊張してんのわかった？」
「そんなもん。りゅうのことになったらすぐに臆病になりますからね、忠義様は。」
「ん…。お前がおると助かるわ。」
「勿体ないお言葉です。こちらはお任せください。」
「ん。隆平、心配せんと。」
「もし…、もしも、じっと見つめられるようなことがあったら、すぐに目をそらして。術は俺しか使われへんし、催眠術みたいなことも出来ひんとは思うけど、目の奥を覗きこまれるような感覚があったら逃げて。」
「わかった。」
「よろしくお願いします。」
不安そうな隆平を背中に感じながら、また訪れた新たな展開をしっかり受け止めようと、一歩踏み出した。
◇
２人が部屋を出ていく。信ちゃんがあったかいお茶を用意してくれて、少し落ち着いた。
「りゅう？心配か？」
「うん。なにがどうなるのか全くわからないから不安…。でも…」
「ん？」
「章大という人に悪いイメージがない気もする。でも…なんで今…？」
「まぁ、考えてもしゃあないわ。２人がちゃんとやってくれるやろ。」
「うん…」
◇
「はじめまして、丸山帝国から参りました。隆平様の侍従、安田章大と言います。正式な訪問ではないにも関わらず、お時間をいただきありがとうございます。」
「いえ、こちらも全く面識のないお方が来られたので戸惑っておりますが、あの神の国から来られたとあれば、その使者を無下にはできません。」
小さく畏まっているけれど、どこか気品のある使者をじっくりと観察する。
「私が大倉すばる。息子の忠義です。どのようなご用件でしょうか。」
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orange(プロフ) - kkoyanagiさん» いつもありがとうございます！感想いただけてとてもうれしいです。また頑張ってみます！ (2022年1月27日 19時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 完結お疲れ様でした。でももうこの２人のイチャこらを読めないのはめちゃ寂しい。ぜひぜひ次作をよろしくお願いします、楽しみに待ってます。 (2022年1月27日 8時) (レス) @page38 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - kkoyanagiさん» ありがとうございます！まさかコメントをいただけると思っていなかったのと、丁寧なお言葉に、ものすごく癒されました！！こんな拙い文章で申し訳ないですが、読んでいただけてうれしいです。 (2022年1月22日 13時) (レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - モヤモヤした気持ち、少し分かるような気がします。その中で更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています、orangeさんのペースでの更新待ってます。 (2022年1月19日 8時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 星がなんぼあっても足りない…… (2021年9月15日 8時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年9月3日 7時
