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「えー！術なんてかけてないし！」
「かけ方覚えてんの？」
「…覚えてない。」
「なにその間！」
「覚えてないねん。…不安。使えてたものが使えなくなってるって怖い。確かに知らん間に使ってんのかも。でも…そんな人の気持ちを変えるような術なんてないと思う。」
「うん。隆平はそのままで魅力的やもん。俺、一目惚れやしな。」
「俺も。」
「えー！ほんまに？そんなん言ってなかったやん！」
「だって身分が圧倒的に違うんやもん。でも、すごく魅力的やったよ、忠義は。まぁ、誰もがそれは思ってたんやろうけど。」
「はぁ。隆平にそんなん言ってもらったらめっちゃうれしい。100万人に格好いいって言われるよりうれしい。」
「もぅ。そうやってまた…」
「ん？」
「そんな無邪気に告白されたら困るし！ほんまに、俺、よくこんな純粋な人に見初められたわ。前世の行いが良かったんやな。」
「俺も！」
「ふふっ。忠義…もっと夢中にさせて。」
「しゃあないなぁ。…手加減できひんしな。」
「ﾝﾝｯ…」
可愛いお願いに一気に気持ちが高鳴って、隆平を求めていく。いつもいつまでもどこまでも深くて魅力的な隆平。今日もどこまでも一緒に。
◇
忠義と陛下のところへ行き、記憶がかなり戻ったこと、自分の術で記憶が失われていたこと、まだ完全にその術が解除されていないことなどを説明する。
「ほんで？行くんか？」
「行きたいなとは思っています。でも、わたしが記憶を失って、すでに3年以上たっています。一体どういう状況かも分からず、何をしたらいいのかも結局わかりません。」
「俺は行くべきやと思うんやけど…いきなり殺されるって可能性もあるし、迷ってる。」
「そやなぁ〜…難しいなぁ。鞠にもっかい行ってもらうかぁ？いや、俺、行ってこよかな。」
「いやいや。王様が何を言うてんねん！」
「暇やもん。」
「暇ちゃう！！仕事して！」
「政治とかお前向きやん。俺がりゅうと行ってくる。」
「あかん。」
「嫌や！」
「あかん！」
「あの…」
「ぁあっ？！！」
「ひっ…ご…ごめんなさい！」
「ちょっと父さん！」
「あ〜すまん。なんや、りゅう。」
「とりあえず、いつでも出発できるように、今の仕事をどんどん進めておきます。」
「俺はもうだいたい引き継げてるから、いつでも大丈夫です。」
「え〜！嫌やぁ！お前らおらんくなったらおもんないやんけぇ！」
「陛下…そんな風に言ってもらえてほんとにうれしいです…」
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orange(プロフ) - kkoyanagiさん» いつもありがとうございます！感想いただけてとてもうれしいです。また頑張ってみます！ (2022年1月27日 19時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 完結お疲れ様でした。でももうこの２人のイチャこらを読めないのはめちゃ寂しい。ぜひぜひ次作をよろしくお願いします、楽しみに待ってます。 (2022年1月27日 8時) (レス) @page38 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - kkoyanagiさん» ありがとうございます！まさかコメントをいただけると思っていなかったのと、丁寧なお言葉に、ものすごく癒されました！！こんな拙い文章で申し訳ないですが、読んでいただけてうれしいです。 (2022年1月22日 13時) (レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - モヤモヤした気持ち、少し分かるような気がします。その中で更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています、orangeさんのペースでの更新待ってます。 (2022年1月19日 8時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 星がなんぼあっても足りない…… (2021年9月15日 8時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年9月3日 7時
