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「はぁ。ちょっとましか？」
「うん。」
「よし、ちょっとでも食べよ。」
「ん。」
「隆平。食べさせてあげるわ。」
「いや、えーよ。」
「なぁ、『たぁ、食べさせて』って言って。」
「え…いや、だから…」
「言って！！」
「え〜………たぁ、食べさせて。」
「く〜！！よっしゃ！おいで！」
食事の準備がされた食卓へ、隆平をお姫様抱っこで連れていく。そんなんせんでも歩けるって散々ごちゃごちゃ言うから、強引に持ち上げたら、顔を真っ赤にしてしがみついてきた。椅子に座らせて、まずはスープから。
「はい、あ〜ん。」
「あ〜ん…ん…おいしい！」
「ふふっ。いい笑顔や。」
無邪気に口を開ける姿は子どもみたいでとてつもなく可愛らしい。
「忠義、あ〜ん。」
「え？あ、あ〜ん…ん…おいし！」
「ふふっ。」
ニコッと笑った隆平。…癒しや。幸せや。
「あかんわ…あかんくなる。」
「ふふ。はぁ。でも俺こそあかんかも。だってあんなに憧れた人なんやもん。こんなにも格好よくて、優しくて、もう、見とれてしまうねん。また改めて恋してるみたい。ずっと想ってた運命の人やねんもん。」
瞳をキラキラさせて俺のことを見つめてくる隆平。
「そんなに…？」
「うん！話を聞くとな、体の真ん中からドキドキしてくんねん。忠義様はどんなお顔をされているんやろうって想像して…ふふっ。肖像画のレプリカを章ちゃんが持ってきてくれた時は、なんて素敵な人なんやろうってドキドキし過ぎて熱出したんやし。」
「ええっ！？すごいな…」
「うん。だから…子どもがどんどん出来てほんまに苦しかった…」
「なんか…ごめんな…知らんとこで苦しめてたんやな…」
「ううん。子どもが誕生することは素敵なこと。でもお相手がいつも違うようなことが伝えられて、もしかして、忠義様は何かに苦しんでおられるのかなって…」
「隆平…」
「忠義が男の人やとかそんなこと考えたことなかった。章ちゃんは神の御子が男性を好きになってもいいのかって悩んでくれてたけど、そんなん、自分で押さえられるような気持ちじゃなかった。忠義様が苦しんでおられるのかもって思ったらもういてもたってもいられなくて。」
「ふふっ、嬉しいな。」
「それと同時に謀反の予感もあって、国を飛び出した。」
「よう来てくれた。俺のもんやで。ほんで俺は隆平のもん。」
「うん。」
「さぁ！２人の未来のために、ゆっくり休んだら、そろそろ出発やで。」
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orange(プロフ) - kkoyanagiさん» いつもありがとうございます！感想いただけてとてもうれしいです。また頑張ってみます！ (2022年1月27日 19時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 完結お疲れ様でした。でももうこの２人のイチャこらを読めないのはめちゃ寂しい。ぜひぜひ次作をよろしくお願いします、楽しみに待ってます。 (2022年1月27日 8時) (レス) @page38 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - kkoyanagiさん» ありがとうございます！まさかコメントをいただけると思っていなかったのと、丁寧なお言葉に、ものすごく癒されました！！こんな拙い文章で申し訳ないですが、読んでいただけてうれしいです。 (2022年1月22日 13時) (レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - モヤモヤした気持ち、少し分かるような気がします。その中で更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています、orangeさんのペースでの更新待ってます。 (2022年1月19日 8時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 星がなんぼあっても足りない…… (2021年9月15日 8時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年9月3日 7時
