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この国なら子どもを残すことは技術的に出来るんやろう。それでこの国に惹かれたのか…
「隆平！！」
「あ…忠義…」
「お前、何してんねん！」
「落ちた。」
「落ちたって…。」
「動かれへんくて…」
「帰ってきてよかったわ。…よいしょ。」
大きな俺の体を易々と抱き上げてベッドに寝かそうとしてくれる忠義。
「あ、あの、シャワーとかしたくて…」
そういうともう一度抱き上げてくれる。
「ではそこまで運びましょう、お姫様。」
「ｳｯ…」
「ん？」
「そんな格好いいことやめて。」
ドキドキしてたまらなくなって忠義の首に抱きつく。
「ふふっ。ほら、着きましたよ。こんなんでシャワーいける？」
「…とりあえず入ってみます。忠義、ランチやのにごめんなさい。急ぎます。」
「ええよ。こんなんなったんは俺のせいやもんな。」
「…」
「ふふっ。まぁ、色っぽい隆平のせいでもあるとは思うけど。」
「…」
「ﾁｭｯ。俺の好きな真っ赤な顔してる。」
見つめられて、ボーッと見つめ返す。運命の人や。愛しくて仕方がない。
「隆平…昼間っからその顔はあかんて…」
忠義の唇がそっと重なる。
「ん…」
夢のような瞬間。これまでも幸せやと思っていたけど、ずっと片想いをしていた日々を思い出して、ますます好きが溢れてくる。あ…離れちゃう…
「ふふっ。もっと欲しいの？」
笑顔が恐ろしく魅力的。吸い込まれる。
「だからぁ。あんな、隆平、今昼休憩やから…」
たまらなくなって思い切り抱きつく。驚いた忠義やったけど、しっかりと抱きしめ返してくれた。
「どうしたん？」
「俺…ずっと片思いしてたから…夢みたい。」
「そうか…。思い出して、ますます好きになってくれたん？」
「うん。好き。ずっと…ずっと好きでした。」
「ありがとう。俺も好きです。」
しばらくまた抱き合って、それでも時間は過ぎるから、忠義は急いでご飯を食べて、俺は頑張ってシャワーを浴びて、またベッドに運んでもらう。
「今日はもう無理させられへんけど、早く帰ってくるようにするから。」
「うん。いってらっしゃい。ごめんなさい、ベッドの中からお見送りなんて…」
「全然ええよ。ﾁｭｯ。いってきます。」
あっという間の昼休み。それでもまめに帰ってきてくれる忠義。
「愛されてるんやろうなぁ…」
好きの気持ちは果てしなくて、愛されているということがカラカラの心を満たしてくれる。
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orange(プロフ) - kkoyanagiさん» いつもありがとうございます！感想いただけてとてもうれしいです。また頑張ってみます！ (2022年1月27日 19時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 完結お疲れ様でした。でももうこの２人のイチャこらを読めないのはめちゃ寂しい。ぜひぜひ次作をよろしくお願いします、楽しみに待ってます。 (2022年1月27日 8時) (レス) @page38 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - kkoyanagiさん» ありがとうございます！まさかコメントをいただけると思っていなかったのと、丁寧なお言葉に、ものすごく癒されました！！こんな拙い文章で申し訳ないですが、読んでいただけてうれしいです。 (2022年1月22日 13時) (レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - モヤモヤした気持ち、少し分かるような気がします。その中で更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています、orangeさんのペースでの更新待ってます。 (2022年1月19日 8時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 星がなんぼあっても足りない…… (2021年9月15日 8時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年9月3日 7時
