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「忠義は男前やなぁ…んっ…ﾊｧ……」
「りゅうも男前やで。」
「でも、この瞳はずるいっ…ｱｯ…」
「りゅうの瞳の方が怖いくらいきれいやし、反則やで。ｳｯ…ちょっ…りゅっ…」
「体も…いつ鍛えてんの？…ｱｯ…俺…も…こんな…なり…たい…」
「ふふっ…マッチョのりゅう？…」
「あ、笑われた。」
「だって…ｸﾞｯ…りゅうは今の感じが可愛い…あかんよ…りゅう…」
「忠義…ﾊｧ…ちょうだい……」
「んっ…欲し…の？」
「ん。欲しぃ…」
ベッドの中でじゃれあいながら、そのうち忠義が欲しくて仕方なくなってくる。あまりに魅力的な忠義。全部欲しくて体にしがみつく。
「んっ…ﾊｧ…」
忠義の色っぽい声が心臓に響く。もっと…もっと聞かせて…
「ﾊｧ…りゅう…ええわ…」
見上げると眉間にシワを寄せた大好きな顔がそこにある。あかん。格好いい。もっといい顔がみたい。
「ﾝｯ…ﾊｧ…りゅうっ…」
忠義が気持ちぃはずなのに、俺の方がその何倍も気持ちぃような気がする。忠義の震えが体の底を震わせる。
「忠義…よかった？」
「ﾊｧ…ん…」
頭を撫でてあげて、それから２人でワインを飲む。忠義の監修したワイン。赤ワインの甘ったるい味が２人の間を行き来する。
「ﾊｧ…忠義…」
激しくなるキス。体を撫でる忠義の柔らかい手。忠義の匂いに包まれて何度も何度も…
「忠義…っ…」
「ええよ…俺見て…」
忠義の動きに深まっていく気持ちよさ。どこまでも深くて、深くて…
「あぁ…いぃ…」
「ふっ…これ？」
「あぁ…」
身も心もすべてをゆだねて、自分が今どうなっているのかもわからない。あぁ、迫ってくる。
「りゅう…」
耳もとで囁かれたら一気に気持ちが舞い上がる。
「ｸﾞｯ…」
世界が弾けて、その後に覆い被さる温もりに癒される。ドクドク言ってる心臓と整わない乱れた呼吸。自然と抱きしめあって落ち着いていくのを感じる。
「りゅう…ﾁｭｯ…」
軽くキスを交わしてクタクタになったお互いを見て笑みがこぼれる。
「はぁ。相変わらず、止まらへんわ。」
「欲しくて仕方ないんやもん。忠義が魅力的で、止められへん。」
「ふふっ…もう眠たいな。」
「ん…もう起きてられへん。」
「シャワーは？」
「全然無理…も…ねむぃ」
「ん。じゃあ寝よか。」
「忠義…」
甘えて手を伸ばす。にっこりと笑ってくれる俺のパートナー。
「はいはい。おいで。おやすみ、りゅう。」
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作者名：orange | 作成日時：2021年7月6日 7時
