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「ﾊｧ…りゅっ…いい？」
「ﾝｯ…んっ…俺…もっ…」
世界が弾けたように真っ白になる。体の相性がええんやろか…。こんなにも気持ちよくなれるもんなん？
「りゅう？しんどい？大丈夫？」
「ﾊｧ…だい…じょぶ…ﾊｧ…ﾊｧ…」
「大丈夫そうに聞こえへんねんけど。ちょっと動かすよ？」
「ﾊｧ…いや…抱っこ…」
ぎゅっと抱きしめてやると、すがり付くように抱きしめてくる。
「どうした？」
「離したくない。誰にも渡したくない。」
「ふふっ…珍しいな、りゅうがそんなん言うの。」
「…俺のやし。ここは俺だけの。…わかった？」
「りゅう…。わかってるよ。」
気にしてるんやな。あのこと。抱きつかれてボーッとしてた俺が悪い。傷つけてしまったんやな。
「りゅう、ごめんな。お前だけのもんやで。」
「ほんまに？」
「うん。もう何回も言ってるやろ？全部お前のや。りゅうの全部は俺のやけどな。」
「たぁ…好き。大好き。はぁ…言葉じゃ足りないくらい好きやねん。」
「俺もやで。だから安心し。」
「ん。…ﾁｭｯ。」
「ﾁｭｯ。はぁ…きりがないわ。ほら、動くよ。ベッドに行こう。」
体をきれいにして、りゅうをベッドに運ぶ。しっかりと抱きしめたら２人で夢の中。最近は途中でうなされることもなくなった。でも…ここまで動けるようになったんなら、そろそろ話をせなあかんな…。
◇
「ﾊｧ…ﾊｧ…ﾊｧ…」
「…熱ですね。」
「そうか…」
「忠義様。」
「な、なに…？」
「無理をなさらないようにと…」
「なっ！そ、そんなもん、しゃーないやろ！！」
「りゅう様も。」
「先生…ﾊｧ…ごめんなさい。」
「ほんとに…。でも…お幸せそうで何よりです。りゅう様の瞳がキラキラされてます。よかったですね、りゅう様。」
「先生、ありがとうございます。今日はゆっくりします。」
「当たり前です。さあ、忠義様はお仕事に行かれてください。あとは見ておきますから。」
「忠義…」
「りゅう…大丈夫か？俺、午前はここで仕事する。午後はどうしても会議やけど。」
「大丈夫。ちゃんと仕事場に行って。あ、そこの資料見てみてな。仕事休んですみません。信ちゃんにもよろしくお伝えください。」
「わかった。昼休みは戻ってくるし。」
「はい。」
「先生、よろしくお願いします。」
「はい。」
「りゅう。ﾁｭｯ。いってきます。」
「いってらっしゃい。」
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作者名：orange | 作成日時：2021年7月6日 7時
