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「え…運命？」
２人で訳が分からないでいると、お父さんが話を続ける。
「隆平。お前は特殊な力を持っているんだよ。」
「特殊な力？」
「そうだ。そしてその力は忠義くんと一緒に守らないといけない。」
「え、たっちょんと…？いや、あの…たっちょんと俺のこと…え…まさか盗聴…？」
「いやいや、そんなことはしていない。隆平が出ていってあの災害がおさまったからね。」
「え？」
「あの、お父さん。」
「なんだい？」
「あの…ちょっと混乱してるんですけど、でも…。お父さん。俺は、隆平さんを一生のパートナーと思っています。隆平さんが何者でどんな存在であっても関係ありません。隆平さんと一緒にならせてください。」
じっとお父さんに見つめられる。しっかりと見つめ返す。とても澄んだ瞳。隆平を思わせる。
「ありがとう。隆平のこと、よろしく頼みます。」
「はい。…あの…本当にいいんですか？その、男同士で…」
「もちろん。」
「あ…ありがとうございます！」
「母さん…」
「隆平。よかったわね。」
「母さん…。うん。ありがとう。」
「私たちが男同士の結婚をすんなり認められるのは、そもそも隆平がそういう運命を背負っているからなんだ。」
そして俺たちは隆平が天気をつかさどり、隆平の気持ちが王国、ひいては世界のすべてに影響すると言うことを聞かされる。
「信じられへん…。そんな夢みたいなことあんの？」
「ある。首都で暮らしていたとき、思春期を迎えたお前が体調崩すようになった。」
「あぁ…覚えてる。だんだん起き上がるのも辛くなって…」
「うん。それに、お前が体調を崩すにしたがって、空がどんよりとして、何もかもが上手くまわらなくなった。」
「そうなん…？」
「あの頃王宮は混乱してね。お前のための医療チームが組まれたりしたんだが…」
「私が旅行を提案したのよ。」
「旅行？」
「ええ。首都に居たくないんじゃないかと思って。大反対されたけど、この人も協力してくれて、フラフラのあなたを連れ出した。」
「そう。そして母さんの予想は的中した。」
「車であちこちまわっていたのを覚えているでしょう？」
「うん。」
「私たちの車がこの土地に入ったら、あなたが急に元気になった。」
「え？」
「驚いたよ。自分達の子が本当に天の御子だと思い知らされた。」
「なんでここ…？」
「おそらく運命の人に会うためだよ。」
「え？」
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orange(プロフ) - ありがとうございます！コメントをいただけてとてもうれしいです。更新、少しのんびりしますが、よろしくお願いします☆ (2021年4月24日 18時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
akao(プロフ) - はじめまして^_^いつも更新楽しみにしています☆2人がどうなっていくのかワクワクしてます^_^これからも更新無理なく頑張ってください^_^ (2021年4月21日 19時) (レス) id: 078dcaab9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年3月21日 20時
