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「すばるくん…」
「マル…」
見つめあって、抱き合って、しっかり互いの熱を分けあう。俺よりでかいはずやのに、なんでか俺が抱きしめてる感覚がある。激しくキスをして、そのまま押し倒したら、いつものようにマルに溺れていく。朝起きたら隣にある穏やかなマルの顔。こいつが女やったら…。はぁ…。俺はなんでこんなにこだわってんねやろ。普通に愛することが出来れば…でも…一生こいつを俺に縛っておくなんて、そんなこと…そんなこと俺には出来ひん。
「マル、シャワーどうする？」
「ん。」
「動けるか？」
「ん。」
「お前、返事の仕方があるやろ！」
「ん。」
「ほんまに。ほら、来い。」
嬉しそうに首に抱きついてくるマル。こうやってこいつは俺に甘える。何を思っているのか…俺に体の関係以上求めないと言ったこいつの気持ちは、想像以上に疲弊してるんとちゃうやろか…。だからこんな甘えを俺は許してしまう。俺が出来る最大の愛情表現を…
「すばっ…ﾝﾝｯ…」
一緒にシャワーなんか浴びたら結局こうなるんや。俺は何度もこいつの声と瞳を求めてしまう。
「すばるくん…疲れた…」
「しゃあない。」
「しゃあないって…ちょっと寝ていい？」
「ん。」
「…腕枕して。」
「お前重たいから嫌や。」
「…」
「…わかったわかった。」
「え？」
「腕枕。」
「え、いいの？」
「いらんのか？」
「いる！！」
「フッ…ほなはよ来いよ。」
「うん！」
あかんとは思いつつ、でも、こいつとの時間は俺にとっても癒しになってた。大学を卒業して、親父の会社の下請けみたいな会社に就職。求められてる音、音楽を探し、プロデュースを学び、自分でも細々と歌っていく。やっぱり外国に行ってみたいと本気で思うようになってきたけど、とりあえず1、2年はそこで頑張ることになっていた。
「マル、ベースいいやつ入ったんやけど見に来るか？」
見つけた瞬間すぐにマルの顔が浮かんだベース。ちゃんとこいつに見てもらおう。
「あれ？マルちゃん！」
「あ、たっちょん！」
「また偶然会ったわ。」
「ほんまやな。偶然の出会いをする運命なんやな、俺ら。」
「なんやそれ。それより…あ、あの、まさか…」
「あ、うん。すばるくんやで。」
「わー！ファンです！！あなたのバンドが好きで、今バンドしてます。」
「え…」
「たっちょん、すばるくん人見知りやねん。でも、うれしそうやわ。」
「なんでマルちゃんにそんなことわかんねん。」
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orange(プロフ) - ありがとうございます！コメントをいただけてとてもうれしいです。更新、少しのんびりしますが、よろしくお願いします☆ (2021年4月24日 18時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
akao(プロフ) - はじめまして^_^いつも更新楽しみにしています☆2人がどうなっていくのかワクワクしてます^_^これからも更新無理なく頑張ってください^_^ (2021年4月21日 19時) (レス) id: 078dcaab9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年3月21日 20時
