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「たっちょん…」

「ん…」

マルの声で目が覚める。腕の中にぎゅっと閉じ込めてたみたいで、2人とも汗でベタベタ。でも…

「やばい…」

「え?」

「やばいわ、マル…」

「どうしたん?」

「幸せや、俺。」

「たっちょん…」

「はぁ…幸せ。」

「俺も。」

そのまま固く抱き合う。一生こうしてられる。いや、でも、のどかわいたな。

「マル、ほら、水。」

枕元の水を取って口に含むとキスをしてマルに流し込む。

「おいし?」

「ん…」

「もっと?」

「うん…」

かわいい顔して見上げてくるんやもん。もう一度水と一緒に口付けたら、どんどん深くなる。

「たっちょん…ハァ…」

上に乗っかって、そのままマルに溺れていく。

「ハァ……ああっ…」

マルの声に合わせて体が動く。俺の体はマルが求めてるものをわかってるみたい。2人で昇って、見つめあって、そのまま真っ白な世界を味わう。

「はぁ…止まらへん。でも、さすがにシャワー浴びたい。マルは?動ける?」

「ん…頑張る…」

ワチャワチャしながらシャワーを浴びる。寝室に戻ると、2人で一瞬言葉をなくした。

「…これは…やらかしてますな。」

「ん…周りのこと全然見えてなかった。」

「マル…激しかったもんな。」

「ちょっと!そんなん!」

「ふふ。かわいい!よし、片付けよか。」

ぐちゃぐちゃになったシーツを洗濯機に放り込んで、散らかったものを片付ける。

「たっちょん…見て…」

カーテンから眩しいくらいの光が差し込んでくる。そういえばいつの間にか雨の音がしなくなってた。外を見ると、雨粒が宝石のようにキラキラと輝いている。

「すげー…なんか、めっちゃきれいや…」

「昨日の雨、一体どうなってんやろ…」

「マル、テレビ見てみよ。」

2人でリビングに行って情報収集。昨日までの大雨で、やっぱり被害はゼロではないけど、台風はいきなり温帯低気圧に変わった。雨で地盤が危ないと言われていたところも、氾濫が懸念されていた所も無事だった。

「なんなんやろうな…」

「なんか…俺の気持ちとそっくり。」

「え…」

「たっちょんに会えなくて絶望して、会いたくて会いたくて…もう会えなかったら死んでもいいって…」

「マル…」

「たっちょんに奇跡みたいに会えて、好きって言ってもらえて、1つになって、生まれてきて初めて幸せで満たされてる。」

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orange(プロフ) - ありがとうございます!コメントをいただけてとてもうれしいです。更新、少しのんびりしますが、よろしくお願いします☆ (2021年4月24日 18時) (レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
akao(プロフ) - はじめまして^_^いつも更新楽しみにしています☆2人がどうなっていくのかワクワクしてます^_^これからも更新無理なく頑張ってください^_^ (2021年4月21日 19時) (レス) id: 078dcaab9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:orange | 作成日時:2021年3月21日 20時

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