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親父に呼ばれた。海外での勉強を許してくれるらしい。ただし条件があった。親父の知り合いの会社にとりあえずお世話になるということ。そして…
「今急成長のレコード会社や。そこのご令嬢と見合いせぇ。」
「は？」
「お前、恋人でもおるんか？」
「え、いや…」
「どっちや。」
「…いてない。」
「ほんなら、会ってみぃ。向こうはお前のこと知ってるらしいで。」
「え？」
「まぁ、別に気に入らんねんやったらそれでもええ。結婚で息子を縛ろうとは思わんし。ただ相手もいないって言うんやったら、会うだけでもしてみぃや。」
「…ん…わかった。」
そんな話があったのに…
「ﾊｧ…待っ…てっ…ｱｯ…ﾝﾝｯ…」
「マル…」
「ヤバい…すば…くんっ…あかっ…」
俺はまたマルを抱いてる。飽きない、どこまでも深いマルの体。このまま２人で消えてしまおうか…
「ﾝﾝｯ…ｱｯ…もぅ……」
会えばひたすら抱き合ってる。欲を吐き出してるだけ…？でも…こんなに欲しくてたまらんのはなんで…？
「マル…」
「なに？」
屈託のないきれいな瞳で見返してくるマル。いつ言えばいい？まだ会ってもない見合い相手。会ってからでも遅くない。でも、遅くなればなるほど言い出せなくなるんちゃうか…
「…なんもない。シャワー行こ。」
「ん。抱っこして。」
「重いから嫌や。」
「もう…すばるくん…」
背中に抱きつかれて、また欲しくなる。キスをして、また押し倒して…
「マル…ｸﾞｯ……」
名前を呼ぶごとに気持ちが高鳴る。あぁ今日も、俺はマルで一杯や…
「渋谷くん！」
「あ。お前…」
見合い相手は高校の同級生。学校一の美人で、当時はへぇ〜って見てたけど、あの頃よりもよっぽどきれいになってる。
「覚えてくれてた？」
「そんなもん、学校一の美人を忘れるかいな。」
「渋谷くんは学校一の男前やったやん。」
「そんなこと言われたことないで。」
「ふふっ。私の中で、学校一やった。」
「え…」
「でも、今の方が断然格好いいわ。」
「いや、それを言うならお前の方が昔よりよっぽど…。いや、なんかごめん、いきなりこんなこと言うて失礼やな。」
「そんなん…めっちゃうれしい。」
頬を赤く染めて照れる仕草。よく真っ赤になるマルを思い出す…
「あの、渋谷くん、よかったら遊園地行きません？」
「遊園地？」
「うん。」
「こんないい大人が？」
「…あかんか。」
「いや…行こ。めっちゃ騒いだろうや。」
「え、いいの！やったー！」
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orange(プロフ) - ありがとうございます！コメントをいただけてとてもうれしいです。更新、少しのんびりしますが、よろしくお願いします☆ (2021年4月24日 18時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
akao(プロフ) - はじめまして^_^いつも更新楽しみにしています☆2人がどうなっていくのかワクワクしてます^_^これからも更新無理なく頑張ってください^_^ (2021年4月21日 19時) (レス) id: 078dcaab9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年3月21日 20時
