323 緑サイド ページ23
緑サイド
「頑張れよ。デザイナーとショーの企画。お前やったら全部出来る。」
そう言ってくれたヤス。ヤスと亮ちゃんのおかげでここまで来れた。
「よし！行ってこい！！」
心強い言葉に支えられ、ダメ出しをされてから２日後、俺は大野さんのオフィスにいた。
「よろしくお願いします！」
しばらく企画書を見ていた大野さんがゆっくりと俺の方を見上げる。こわ…いけど、負けへん！
「…合格。」
「…え！あ、ありがとうございます！」
「…」
「あの…」
「あ〜あ！」
「え？」
「マルちゃんのパートナーが思いっきり仕事の出来ない奴だったらスッとするのに…」
「え？」
「男前で仕事も出来るとか、ムカつくよね。」
「えと…」
「大倉さん、あなたはこの道がすごく向いているよ。」
「え？」
「この企画、マルちゃんのデザインが舞台で生き生きするのが想像できる。」
「ありがとうございます。」
「もっと経験を積むべきだな。どう？」
「あの…ショープランナーということですか？」
「そう。デザインも悪くない。デザインも出来るプランナーはなかなか貴重だよ。」
「はい。」
「勉強していこう。忙しくなるよ。」
「はい。よろしくお願いします！」
「OK。じゃあ、これ宿題。」
「これは…」
「俺の次のショーだよ。」
「え！」
「もう企画は進んでるから勉強用。でも、いけそうなら使わせてもらう。」
「わかりました。あの…」
「なに？」
「じゃあ、ちょっと、飲みに行きませんか…？」
「…」
「あ、お忙しいですよね…」
「なんで？俺、ライバルだけど。」
「ライバル…？」
「なに？気づいてないの？マルちゃんの事、奪う気満々だよ。」
「えー！ちょっと、やめてください！」
「やだ。隙があったらすぐ連れていくし。」
「隆平のことは渡せません。」
「ふーん…。」
「あ、あの…純粋にデザイナーさんがどんな人か知りたかっただけで…」
「ふーん…。」
なに、この雰囲気…どうしたら…？
「わかった。」
「え？」
「いいよ。今から行こう。」
「え？」
「飲みに行くんだろ？行くよ。」
「あ、よろしくお願いします！」
待ち合わせをして、会社を出たら、一番にヤスと亮ちゃんに伝える。ものすごく喜んでくれる２人。いい人達に巡り会えたってほんまに思う。大切にせな。成長した２人とまた仕事が出来るのを楽しみに、俺も勉強あるのみやな。
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orange(プロフ) - あーちゃんさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて本当にうれしいです。またよろしくお願いします。 (2021年4月17日 20時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - kkoyanagiさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてよかった！丁寧な感想にうれしくなりました。またよろしくお願いします。 (2021年4月17日 20時) (レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。強火の倉丸担なので更新が楽しみで楽しみで終わりが悲しくて寂しくて明日からどうしましょう。これからも楽しみにしてます。 (2021年4月17日 16時) (レス) id: 6da43e11fb (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 更新を楽しみにしてました。これからも楽しみにしてます。 (2021年4月17日 14時) (レス) id: eb9a4761a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年4月8日 19時
