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「泣き虫やなぁ、隆平は。」
「たぁのせいやし。たぁが優しすぎんねん。…ありがとう。」
「…かわいいわ。好きやで、隆平。」
ぎゅっと忠義の腕の中に包まれる。あったかいなぁ。目を閉じて幸せを感じる。
「さぁ、とりあえず朝御飯食べて薬飲もか。おいで。起こすよ。」
ゆっくり起こされるけど、目の前がふらつく。
「わ…怖いっ…」
「え、無理？」
「んと…このまま…」
しばらくじっとしているとめまいがおさまる。
「大丈夫？」
「うん。」
「ほんならこっちに持ってくるから…」
「いや、ゆっくりリビングに行くわ。」
「わかった。立つで。」
忠義に支えられてリビングに到着。朝御飯をゆっくり時間をかけて完食し、薬を飲んだ。その間にあれこれ家事をしてくれた忠義。明日からまた仕事やし、普通に歯を磨いて、部屋着やけど着替えてをやってみる。
「いけそうか？」
「うん。薬のおかげかなぁ？大丈夫やわ。」
「ん。こっち来て。」
ソファに誘われて座ると、忠義にじっと見つめられる。
「犯人のこと、大丈夫？」
「うん。やっぱり重たかったんやろうな。想像以上に心が軽くなって、明るい。」
「そうか。よかった。」
「うん。ありがとう。見守ってくれて。」
「めっちゃキラキラしてるわ。」
「え？」
「瞳がキラキラしてて、吸い込まれそう…」
言葉を聞き終わるか終わらないかで自然と目が閉じる。優しくふれる唇。気持ちもフワッと優しくなる。
「目ぇ開けて。」
言われた通りにすると目の前に忠義の瞳。きれいやなぁ。
「きれいわ。」
「ふふっ…おんなじこと思ってた。忠義の方がきれいやと思うけど。」
「もしそうなら、隆平のきれいな瞳に感動してまた恋してるからそう見えるんちゃうかな。」
「忠義って、ホストとかしたらすぐにナンバーワンになれるんちゃうか…」
「なられへんよ！」
「そんな甘いセリフ…すごいわ。」
「思ったこと言っただけやし。」
「…独り占めしててええんやろか。」
「当たり前やん！ほら、抱っこさせて。」
「忠義はすごい。相変わらず欠点が全くない。僕…」
「こらこら。否定的なこと言うの禁止！隆平は誰よりも素敵やで。それこそ、隆平がそれだけ誉めてくれる俺が唯一好きな人なんやから。自信もって？」
「もう…」
「ふふ。なにぃ〜？」
「なんもない！ちゃんと抱きしめて！」
「ん。ぎゅ〜！」
「(笑)。痛いってぇ〜！」
笑顔に溢れた家庭。母さん、僕幸せやで。ほんまにありがとう。
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orange(プロフ) - あーちゃんさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて本当にうれしいです。またよろしくお願いします。 (2021年4月17日 20時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - kkoyanagiさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてよかった！丁寧な感想にうれしくなりました。またよろしくお願いします。 (2021年4月17日 20時) (レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。強火の倉丸担なので更新が楽しみで楽しみで終わりが悲しくて寂しくて明日からどうしましょう。これからも楽しみにしてます。 (2021年4月17日 16時) (レス) id: 6da43e11fb (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 更新を楽しみにしてました。これからも楽しみにしてます。 (2021年4月17日 14時) (レス) id: eb9a4761a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年4月8日 19時
