想 6 (ページ43)

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旅行でテンション上がるんやろか…。いつも以上に積極的で、いつも以上に敏感な隆平に興奮して、激しく動いてまう。

「たぁ…」

「ん？」

「ﾊｧ…」

「ここ…？」

「んっ……」

全身で俺のことをねだってくる隆平。

「忠義っ…も……」

「ん…ええよ…」

あぁ…かわいい…。隆平のすべてにたまらん気持ちにさせられる。

「ｸﾞｯ…」

締め付けられる気持ちよさに最後に思い切り体を動かすと、世界が真っ白になる。隆平の奥底に気持ちを放った感覚にしばらく震えて動けない。

「たぁ…ﾊｧ…」

体を重ねて温もりを分けあう。愛しさが込み上げて、脱力した隆平の顔中にキスを落とす。

「なんかさ…」

「ん？なに？」

「いや、なんやろ…終わった瞬間ってめっちゃ冷静になれへん…？」

「あぁ…。うん。」

「でも、僕、こっちがわになってそんなことあんまり感じひんねんなぁ…」

「そう？」

「うん。忠義は冷静になるやろ？」

「まぁ…。それって本能やんな？すぐに周りに敵がいないか動けるように。でも、その瞬間が終わったら、めちゃくちゃ愛しさが込み上げてくるよ。」

「…」

「ふふっ。なんなん、真っ赤になって。」

「そんなこと言ってもらえる人は幸せやろうなぁって思って…」

「隆平に言ってるんやけど？」

「…」

「ふふっ。」

「心臓もたへん。」

相変わらず可愛いことを言ってくれる隆平にキスをする。

「隆平…？」

「…」

「ふっ。何をボーッと見つめてんの。」

「格好いいねんもん。」

「もう…悪い子や…」

繰り返される軽いキス。幸せやなぁ。いや、でも…

「お腹すいたな。」

「…は？」

「ははは！お腹すいた！」

「もー！」

「ﾁｭｯ。続きはご飯の後。」

「いややぁ！もうご飯いらん！たぁ～！」

「ん～…。さ、行こか。」

「忠義ぃ！」

「ふっ…ほら、今やったら抱っこして起こしたるで。」

「…ん。抱っこ。」

「ふふっ。はいはい。」

たくさん悩んでたくさん落ち込んで…みんな同じように頑張ってる。２人で楽しく支えあって、愛し合って。めざすは世界に名を知られるデザイナーと、みんなが楽しく生き生きと過ごせる会社作りやな。隆平とやったら何でも出来る。

「頑張ろな。」

「ん？…うん！！あの…ご飯の後ってこと？」

「は？ふふっ。…隆平やらしぃ。」

「え？ちゃうの？え？どういう意味やったん？」

「さ、豪華なディナー楽しむかぁ！」

「ちょっと忠義ぃ…」

「ほら、おいで。」

「…うん！」