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緑サイド

「あ！横山くん！！」

「おお、大倉ぁ。」

「先日はありがとうございました。」

「いやぁ、これから忙しくなるぞ。」

「はい。あと、アドバイスのおかげでめっちゃよかったです。」

「は？ああっ！え、そうなん！？」

「はい！あの、めちゃくちゃでした。」

「(笑)。なんやそれ！」

「またお願いします！」

「よっしゃ、わかった。また飲みに行くか。」

「いつでも。」

「ん、じゃあこれからのことやけど…」

横山くんと会議室で打ち合わせ。大阪での展開について詰めている。

「じゃあ、これで会議にかけてみるか。」

「はい。じゃあ書類まとめて明日の会議に出します。」

スムーズに話が進み、この後は隆平と新作の相談。ヤスとまとめたいくつかのデザインと…

「亮ちゃん、アクセサリーの試作どんな感じ？」

「あ…うん。」

「どうしたん？」

「なんか緊張する。」

「ははっ！珍しい！」

「昨日からやで。うちでどうしようどうしようって。」

「大丈夫やって。大体隆平が薦めてんから。」

「だから余計怖いんやってばぁ！」

亮ちゃんがいよいよアクセサリー部門で動き出す。その最初の商品についても相談することになっていた。

「ごめん！遅くなりました！」

会議室に颯爽と現れる隆平。仕事中のパートナー…。何回見てもヤバイ。

「大倉。仕事やで。」

「あ…」

ヤスが新作の説明をはじめると隆平はぐっと集中しだす。

「この前の生地中心に作っています。前のものに比べると少しラフな感じをめざしました。」

「うん。いいと思う。」

「大倉と亮とこんな感じで進めてんねんけど…」

「いいやん！だいぶ生地の特性とデザインが合ってきてる。」

「そう？」

「うん。これとこれと、そのままでいいと思う。うん、これも。あ、これさぁ、ここもっとこうしたら…」

「なるほど…。でも…」

「うん。わかるよ。ここがうまくいってないねん。だから思いきって…」

「あぁ！なるほどな！」

「あと、章ちゃんには生地についても頼んでいきたいんやけど…」

「ん、聞いてる。頑張らせてもらいます。」

「ん。お願いします。」

話し合いはテンポよく進んでいく。そんな中どんどん固まっていく亮ちゃん。

「大丈夫？」

「…うん。」

声ちっさ！あの強気な亮ちゃんはどこに行ったんや…

「ん、よし！じゃあ亮ちゃんのアクセサリーは？」

「はっ！はい。あの、これです。」

「僕も専門じゃないし、今まで関わってきてないから自信ないんやけど…」