219 緑サイド ページ19
緑サイド
満足するまで飲んで、気持ちよくて、気分がよくて…昨日はそのままぐっすり眠ってしまったけど、起きたら腕の中にはシャンプーのいい匂い。
「ん…かわい…」
モゾモゾ体をさわって、静かにキスを落としてたら、我慢できんくなってきた。布団に潜り込んで、いたずらをする。
「んっ…」
寝てるのに次第に甘い声が大きくなる。
「ﾝﾝｯ…な…にっ…ｱｯ…」
あかん。たまらんくなってきた。
「隆平！起きてっ！」
まだ半分寝ている隆平を無理やり風呂場に連れ込んで、キスをしながらあちこちきれいにしたら、拭くのも適当にベッドに押し倒す。
「はぁ…いい…隆平…」
戸惑う隆平にゆっくりと入って、そのうち激しく求めていく。
「ﾊｧ…たぁ…たぁっ！…だ…めっ…」
めちゃくちゃに絡み合って求めていく。身を委ねてくれる隆平。甘い隆平の声…幸せやな…。
「隆平…ﾊｧ…動かれへん…」
激しい動悸が次第におさまってくる。
「あれ…隆平？」
全く動かない隆平。あせって体を起こすけど、あまりにきれいなその表情に目を奪われる。
「はっ！隆平！！」
「ん…」
「隆平！わかる？」
「ん…忠義…」
「うん。はぁ。ごめんムリさせたな。大丈夫？気ぃ失ってたんかな？」
「ん…真っ白で…プツンて…電気切れた…」
「はぁ。ごめん。嫌やったな。」
「ううん…忠義…好きやで…」
フワンとした目でこっちを見ていた隆平が柔らかく笑顔を作る。優しい笑顔。抱きしめたい。
「隆平。おいで、抱っこしよ。」
「ん…ぎゅって…して…」
背中に手をまわして、全身を包み込む。なんやろなぁ…男でごついはずなんやけど…包み込めてしまうねんなぁ…
「隆平。昨日はありがとう。うれしかった。」
「うん…よかった。」
「隆平への気持ちがどうしようも出来ひんかってん。ごめんな、朝からキツかったやろ？」
「もっと忠義に応えられるように、僕、頑張る。」
「なにそれ〜！もっと愛し合えるように頑張るってことぉ？」
「うん！」
「もぅ！もー！！あかんで。もうなんもでーへん！出しきった！」
「ふふっ。めちゃくちゃ下ネタや。忠義…また男前になった。」
じっと隆平に見つめられる。
「ほんまにうれしかった。ありがとう。みんな素敵な人や。」
「そうやね。よかった。」
「うん。お墓もちゃんとしてあげたい。俺のせいで別々にいてたなんて、申し訳ない。」
「そんなこと考えんでいいよ。忠義がそう思えて、ご両親も喜んではるわ。」
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作者名：orange | 作成日時：2021年3月14日 20時
